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【投資】SVB破綻による株価への影響 ~今後の株価はどうなる?~

こんばんは、ToMO(@tomo2011_08)です。

 

ここ1,2週間で世界中の株価が下落しています。

ほぼ毎日、株価は下落を続けており、投資している方にとっては心配ですよね。

 

私もここまで下落を続けるのは、リーマンショック以来なのではと思っています。

順調に資産が目減りを続けている状況です。

 

 

では、なぜこのような下落が起きているのか?

アメリカの銀行が破綻したのがきっかけのようですが、なぜ破綻をしたのか、銀行が破綻するだけでなぜここまで世界中の株価が下落するのか?

 

今回は、そのようなことを調べてみましたので、記事にしたいと思います。

 

日本株・米国株に投資されている方、世界の経済に興味を持たれている方におすすめの記事になります。

 

 目次

 

株価下落のきっかけ

テック系スタートアップやベンチャーキャピタルとの取引が多いことで知られるシリコンバレー銀行(SVB)が3月10日に破綻したことがきっかけです。

 

アメリカにおける金融機関の破綻としては、2008年の金融危機のさなかに破綻したワシントン・ミューチュアル以来の規模です。

その影響はすぐに現れ、SBVと取引のあるスタートアップの中には、賃金の支払いに迫られたほか、預金を引き出すまでプロジェクトの一時中断、従業員のレイオフ一時帰休の実施を懸念するところもありました。

 

 

 

SVBが経営破綻した理由

SVBは、昨年来のテック株価の低迷に加え、インフレに対処するために連邦準備理事会(FRB)が積極的に利上げを実施したことで大きな打撃を受けていました。

 

SVBは過去数年間、一般の銀行と同様に顧客から預金を元手として数十億ドル相当の債権を購入していました。

債券投資は一般的に安全とされていますが、現在の高金利下では同等の債権と比べると受け取る利息も少ないため、資産価値が低下していました。

 

緊急時に売却するようなことがなければ、銀行は債権を長期にわたって保有し続けるため、通常は問題にはなりません。

しかし、SVBの主要顧客は、昨年から資金需要が高まりつつあったスタートアップやテック系企業でした。

ベンチャーキャピタル資金が枯渇し、テック企業は採算の取れない事業の投資ラウンドで資金調達が困難になり、手持ち資金を活用する選択肢しかありませんでした。

そのような資金は、テックスタートアップ界の中心的存在だったSVBに預けられていました。

 

 

そして、SVBの顧客が預金を引き出し始めました。

当初は大きな問題ではありませんでしたが、引き出し額が大きくなると、SVBは要求に答えるために保有資産を売却する必要が出てきました。

同行の主要顧客は企業や富裕層で、政府が預金保険の上限として定めている25万ドル(約3300万円)を超える預金を保有していることも多く、銀行が破綻するのをかなり恐れていたとみられます。

 

そのためSVBは、通常なら安全とされる債権を損切りして売却する必要に迫られ、損失が重なった結果、事実上の債務超過に陥ってしまいました。

外部の投資家から資金調達を試みたものの、救済者は現れませんでした。

 

テック業界に特化した派手な銀行が、銀行界で最も古い現象とされる「古き良き時代の取り付け騒ぎ」によって破綻することとなりました。

銀行規制当局としては、SVBの残存資産と預金を保護するために同行の資産を管理下に置くしかありませんでした。

 

 

 

今後について

SVBは2つの大きな問題を抱えています。

これらを早期に解決しないとさらに大きな問題に発展する可能性があります。

 

最も緊急を要するのは、SVBが保有する多額の預金の扱いです。

25万ドルまでの預金は政府による保証があるもの、その上限を超える預金には保険が適用されません。

連邦預金保険公社FDIC)によると、保険の適用される預金は13日午前中に引き出せるようになるとされていました。

しかし、SVBの主要顧客はスタートアップやテック業界の富裕層であるため、同行の預金の大部分には保険が適用されないという特徴があります。

 

現時点では25万ドルを超える預金のすべてにアクセスすることはできず、払い出しは順次行われるとみられています。

しかし、多くの企業からすると、給与やオフィス経費の支払いがあるため、何週間も待つことができません。

一時帰休レイオフを実施する可能性もあります。

 

 

 

もう一つの問題は、SVBの買い手が現れないことです。

銀行規制当局は通常、破綻した銀行の資産を引き受ける強力な銀行を探し出すものですが、今回はそのような銀行は現れませんでした。

SVBを買収する銀行が出現すれば、スタートアップがアクセスできない資金にまつわる問題を解決する役割を果たせるかもしれません。

 

では、2008年の金融危機で起きたことが繰り返されるのかというと、専門家はそうは思っていないとのことです。

SVBの破綻の影響が銀行セクター全体に広がるとは考えていないとのことです。

 

SVBは規模の大きな銀行(全米16位)ですが、テック業界やVCの支援を受ける企業にほぼ特化した取引を行うユニークな銀行でした。

この1年で大きな打撃を受けた特定のセクターが主要顧客だったといえます。

 

一般の銀行についていえば、さまざまな業界、顧客基盤、営業地域で多角化を図っています。

FRBが最大手の銀行や金融機関を対象に実施した最新のストレステスト(健全性審査)では、深刻な不況や大幅な失業の増加が起きても乗り切れる可能性が示されています。

 

しかし、保険適用されない預金を早く使えるようにしなければ、ベイエリアやテック系スタートアップ界に経済的な影響は波及する恐れがあります。

 

 

所感

SVBの破綻の影響については、まだ予断を許さない状況のようです。

しかし、米国株についてはすでに下げ止まり、ナスダックに至ってはSVB問題の前の水準まで戻しているという状況です。

そういう意味では、米国市場はSVB問題のこれ以上の波及はないことを織り込んだのだと思います。

 

それに比べて日本株に関しては、まだ株価は低下傾向にあります。

おそらく、SVB問題前は米国株より日本株の方が株価が上昇していたため、売られる余白が大きかったことが1つの理由と思われます。

そのように考えると、SVB問題の波及がこれ以上ないのであれば、日本株もそろそろ上昇に向かうと思われます。

(くれぐれも自己判断でお願い致します。)

 

この問題によって、日本のメガバンクもかなり株価を落としていますので、もしかすると狙い目なのかもしれません。

 

ただ、リーマンショックの時も、政府は日本には影響はないと言っていたと思います。

結果を見ると、世界中が大不況になり、株価も下がり続けました。

周りに惑わされずに、自分の判断を大切にする必要があることを学びました。

みなさんも、ご自身の判断する軸をしっかり持たれてトレードされることをおすすめします。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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