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【働き方】40代・50代サラリーマンの「静かな退職」 ~氷河期世代の苦悩~

こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。

 

先週の週末に大阪に行ってきましたが、すっかり観光客が戻ってきていました。

街中は、中国語・韓国語の会話で溢れ、活気がありました。

 

少しづつコロナから解放され、観光客が戻ってきて、日本にお金を落としてくれるのは良いことですね。

 

さて、「仕事のやりがいを感じ自発的に取り組む「従業員エンゲージメント」は前年からわずかに向上した一方で、エンゲージメントが低く、最低限の仕事だけをして会社に居座る「静かな退職」状態の社員が15%いる」というニュースがありましたので、これについて今回は考えたいと思います。

 

 

この「静かな退職」状態の社員は、40代・50代に多いということなのです。

今の40代・50代は「就職氷河期世代」といわれる世代であることが、着目すべき点だと思います。

 

就職氷河期世代」に関する記事もありますので、宜しければご覧ください。

 

tomokutchi.hatenablog.com

 

40代のサラリーマンの方や、経営者の方におすすめの記事になります。

 

 目次

 

「静かな退職」とは?

キャリアや成長のために一生懸命働くことをやめて、最低限求められる業務をこなす働き方を指します。

「静かな退職」の起源はアメリカで、ここ最近浸透した言葉です。

 

アメリカに長く蔓延するハッスル文化に対抗する概念として提示され、キャリアコーチのブライアン・クリーリー氏が自身のTikTokアカウントで「静かな退職」を言及したことを皮切りに、注目が集まりました。

 

「静かな退職」は、何も真新しい概念ではありません。

ワークライフバランスの重視、定時退社などの延長線にあるもので、ある意味、時代とともに振舞い方、生き方として可視化されただけともいえるでしょう。

 

日本のエンゲージしている従業員の割合

自分の仕事にやりがいを感じ、誇りを持って自発的に仕事に取り組む「エンゲージしている従業員」の割合は、日本では40%となり、前年の37%から3ポイント上昇しているそうです。

一方で、グローバル平均では67%と、日本とは大きな差があることが分かります。

 

エンゲージを高める要因については、「自社の社会的貢献に対する誇り」「学び、成長する機会」「自社の製品・サービスの推奨意向」「自社の価値観に対する共感」「変革に対応するためのサポート」がトップ5ということです。

 

私には、どれもあまりピンときません。。。

 

 

日本の継続勤務意向

「終身雇用意識が根強く、転職が少ない」と言われる日本ですが、今後3年間以上の継続勤務意向は3年連続で低下しています。

2年間で76%から65%と11ポイントのマイナスとなり、グローバル平均の64%と同じレベルになっています。

 

これは当然のことで、企業も終身雇用からジョブ型雇用に変化していますし、サラリーマンもそれをひしひしと感じていると思います。

これが良いことなのか、悪いことなのかは分かりません。

しかし、この変化に応じて、サラリーマンも働き方・考え方を変えていかなければならないことは確実です。

 

年齢別の内訳を見ると、継続勤務意向が低いのは「25歳~34歳」などの若年層だということですが、これも想定通りと思います。

年齢が低ければ、比較的転職はしやすいということがあると思います。

逆に、年齢が高くなればなるほど、転職はしにくく、会社にしがみつく傾向にあります。

 

 

「静かな退職」の統計

この統計では、「自発的貢献意欲」が低いものの「継続勤務意向」が高い人を「静かな退職状態にある人」と分類しています。

米国では主に若者の間で広まった言葉ですが、この統計で日本では40代、50代に多く、役職別では「一般社員」の方が多いとのことです。

 

これもうなずける結果で、40代、50代は転職しにくいために「継続勤務意向」は高く、上の世代が管理職を独占しているために管理職にもなれずに、管理職のいうことを聞くしかない一般社員は、「自発的貢献意欲」が低いということだと思います。

私もその1人で、気持ちはとてもわかります。

 

さらに、「退職準備人材」(「自発的貢献意欲」も「継続勤務意向」も低い人)との比較も行っています。

「新しいスキルや知識を身につけようとしている」「習得したスキルや知識をさらに深めようとしている」「将来のキャリアに関して具体的な目標を持っている」といった項目では、退職準備人材の方が大幅に肯定的回答が高く、一方で「静かな退職人材」は「業務遂行に必要な権限を与えられている」「ワークライフバランスの維持」「個人として尊重されている」などが高かった。

 

これも納得の結果で、退職準備するくらいなので、目標を持って向上する意欲のある方が「退職準備人材」で、「静かな退職人材」は目標がなく、上司から言われた最低限の業務をするだけなので、大きな権限も必要ないのだと思います。

 

 

考察

このような統計結果から、無理やり「就職氷河期世代」と結びつけるのはどうかと思いましたが、一因としてあると思いましたので、考察していきたいと思います。

 

現在「静かな退職人材」の方も、入社当社から「自発的貢献意欲」が低い方は少なかったと思います。

就職氷河期」という厳しい時期に入社して、必死で仕事を頑張ってこられたと思います。

 

若い時は「スキルを身につければ、将来良いポストにつける。そうすれば、いい給料がもらえる。」と上司から言われて、必死でプライベートを犠牲にしてスキルを磨いてきた方も多いと思います。

私もそうでした。

 

同世代で非正規雇用に甘んじて苦しんでいる人が多くいて、一歩間違えれば自分もそうなっていた、そうなりたくないといった想いが根底にあったと思います。

 

しかし、現在はバブル世代がポストを牛耳っており、日本の企業も昔ほど稼げなくなりポストを絞っている状況で、いくら頑張ってもポストには就けない状況です。

 

その上、バブル世代が引退するまで我慢すれば次は我々世代の時代だと思っていたら、バブル世代の引退の延長や、若い人材や女性をポストに抜擢するようなことも推進されていて、一向にポストに就けずによい歳になってしまったというのが現状だと思います。

 

良い歳になってもポストに就けず、上司からは無茶な仕事ばかり指示されて、もうあきらめている、嫌気がさしている、やる気がわかない、目標を見失っているというのが実情ではないでしょうか。

 

会社は「キャリア自律」とか、「目標を持て」、「自発性を持て」といいますが、そういうことを考えられるような環境や地位を与えてもらっていないのが実情です。

 

 

 

私の状況

私は、この統計で言えば「退職準備人材」に当たると思います。

 

私も若い頃は、必死で働き、平日・休み関係なくスキルアップのために勉強してきました。

昇進して、大きな権限を持って、社会や会社に貢献したいとも思っていました。

 

若い頃は、昇進していっぱいお金を稼ぎたいと思っていましたが、今はそれほどお金を稼ぐ必要はないと考えています。

ただ、せっかく仕事をしているのだから、社会や会社に貢献できる方が楽しいと思っています。

社会や会社に貢献するには、やはり管理職になった方が大きな貢献ができます。

一般職での小さな貢献は、これまで散々してきたので満足できないのです。

 

しかし、この年になっても管理職にはなれず、自分のやりたいこともできずにいます。

そうなると、会社の仕事で熱意を感じる目標を持てなくなります。

 

だから、今私は経済的自立をして、自分でやりたいことで稼いで、社会に貢献したいと思っています。

個人で行う社会貢献なので、会社全体での社会の貢献とは比較できないほど小さな貢献になると思いますが、社会に直接貢献できるのは満足度が高いと思っています。

 

 

そのため、本業では「静かな退職」をして、副業でやりたいことを模索したり、副業のためのスキル向上に取り組んだり、経済的自立のための資金を稼いだりしています。

 

「静かな退職」をして、定年まで働き続けるのもありかもしれませんが、会社がそれを許してくれる保証はありませんし、何より会社に行く毎日が苦痛だと思います。

 

もし、そのような状況にあるのであれば、会社外でやりたいことで目標を見つけて、そこに情熱を注いでみてはいかがでしょうか。

そうすることで、苦痛な毎日に変化があるかもしれません。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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