こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで様々な銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残して、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
今回は、自動車、家電向けを中心に十字穴付ネジを主力とする製造メーカーであるヤマシナについて調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年1月31日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:ヤマシナ公式HP)
ヤマシナは、自動車、家電向けを中心に十字穴付ネジを主力とする製造メーカーです。
東京証券取引所スタンダード市場の上場企業
一世紀の歴史を持つ、ねじ・ボルト・金属部品の専門メーカーです。
大正時代から日本の成長をこれら部品の供給で支えてきました。
経営理念は「不可能を可能に変える斬新で安全な技術を、世界の産業に広く安定供給し、すべての人のすばらしい未来と豊かな生活に貢献する。」、
企業ビジョンは「新しい価値の創造を通じ産業の発展に貢献し新風を吹き込み、世界をリードし進化し続ける要素技術メーカーのパイオニアを目指します。」、
スローガンは「産業の不可能を可能に変える要素技術で、世界をリードする。」です。
(引用:ヤマシナ公式HP)
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沿革
▼クリックで詳細表示
1917年 - 京都市山科において創立
陸軍・海軍・鉄道省の購買名簿に登録
1925年 - 大蔵省より施設保税工場の許可を受ける
1930年 - 陸軍兵器部品加工の引き受けを開始
1938年 - 東野工場を新設
1949年 - 十字穴付ねじの初の国産化に成功
1953年 - 米空軍の技術援助を受け、精密ねじ生産体制を整え同空軍及び民間航空機関係各社と提携
1954年 - 政府の要請によりタッピンねじの国産化に協力し成功
1956年 - 防衛庁に登録
1962年 - 大阪(2部)、京都の各証券取引所に株式を上場
1964年 - 米国I.T.W社とセムスの特許権使用契約を締結
1968年 - 米国コンチネンタルスクリュー社とタップタイトの特許権使用契約を締結
1969年 - 米国テキストロン社とレイカール工法に関する特許権使用並びに技術援助契約を締結
1973年 - 米国テキストロン社とトルクスドライブシステムに関する工業所有権使用並びに技術援助契約を締結
1978年 - 米国コンチネンタルスクリュー社とスーパータップタイトの特許権使用契約を締結
1979年 - 米国テキストロン社とストラックスに関する特許権使用並びに技術援助契約を締結
1987年 - 英国E.I.S社とスパドライブ特許権使用契約を締結
1994年 - 米国テキストロン社とトルクスプラスドライブシステムに関する工業所有権使用並びに技術援助契約を締結
1998年 - アメリカ合衆国のファスナー品質法(連邦法)により試験所認定機関として承認
1999年 - スイスコンチファスナーズ社とタップタイト2000技術契約
2000年 - 「株式会社山科精工所」から「株式会社ヤマシナ」に社名を変更
2001年 - ヨーロッパの最先端ねじメーカーであるEJOT社(ドイツ)と樹脂用ねじ「デルタPT」の特許権使用契約を締結
2002年 - タイ国ねじメーカーのバンコク.ファスニングCo.と合弁会社ヤマシナ.バンコク・ファスニングCo.を設立
2006年 - EJOT社(ドイツ)と軽合金用ねじ「アルトラックス」の特許権使用契約を締結
2011年 - 東莞怡寶三協五金配件有限公司(中国)とネジの現地生産及び技術提携に関する契約を締結
2011年 - 怡寶洋行(遠東)有限公司(中国)と資本提携契約を締結
東莞怡寶三協五金配件有限公司(中国)と業務提携契約を締結
2014年 - 株式取得により、株式会社LADVIKを子会社化
2015年 - 株式取得により、Yamashina Bangkok Fastening Company Limited(タイ)を子会社化
2019年 - 株式取得により、株式会社山添製作所を子会社化
2022年 - 株式取得により、中国山科サービス株式会社を子会社化
2023年 - 株式取得により、ヤマヤエレクトロニクス株式会社を子会社化
事業内容
ヤマシナの事業は、ねじ・ボルト・金属部品の製造・販売です。
【連結事業】金属製品 66%、電線・ケーブル 14%、不動産 2%、化成品 18%、他 0%
【海外】11%
自動車関連のお客様を中心にご利用いただいてきた高い品質が特徴です。
M2からM12程度までの規格品からオーダーメードの特殊品まで、様々な材料を利用し製造することができます。
冷間圧造および転造による塑性加工を実施しています。
一秒間に数個を加工する大量生産ですが、首下直下まで切れ上がった完全ねじ部の加工技術など、多くのお客様の要求に応える中で培われた技術です。
(引用:ヤマシナ公式HP)
最近では、切削加工をせず複雑な形状に仕上げるフォームローリングや閉塞鍛造技術も駆使しています。
さらに、最良の締結条件を試験で導き出し、お客様に商品とともにご提案するファスナーエンジニアリングを実施しています。
ファスナー専用の計測機器を駆使し、最新の技術を有する優秀なファスナーエンジニアにより試験とその分析がなされ、最適な締結条件をご提案します。
(引用:ヤマシナ公式HP)
時価総額
ヤマシナの時価総額は119.20億円です。(2024年1月31日現在)
社員の状況
従業員数:単体 96名(臨時52名)
連結 447名(臨時192名)
平均勤続年数:20.42年
平均年齢:45.95歳
平均年収:467万円
業績
2023年5月8日に発表された2023年3月期の決算短信は以下です。
連結売上高は8.0%増で、経常利益は13.6%減の6億7,800万円となっています。
売上高営業利益率は前年の6.84%から5.44%と悪化しました。
2024年3月期の連結業績予想は増収増益になります。
2023年10月31日には、2024年3月期通期連結業績予想の修正(各種利益の下方修正)が発表されています。
次に、2024年1月31日に発表された2024年3月期の3Q決算の結果です。
連結売上高は前年同期比5.1%増、経常利益は33.8%減の3億4,300万円となっています。
売上高営業利益率は前年同期の5.65%から3.00%と悪化しました。
第3四半期時点の経常利益の進捗率は62.36%となりました。
計画に対して、業績の進捗は遅れています。
適時開示情報
2024年2月20日 連結子会社の固定資産譲渡ならびに固定資産売却益の計上に関するお知らせ 149百万円
2024年2月20日 持株会社体制への移行及び分割準備会社設立に関するお知らせ
2024年1月31日 2024年3月期 第3四半期決算短信
2023年10月31日 2024年3月期 第2四半期決算短信
2023年10月31日 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ 0.44%
2023年10月31日 第2四半期連結業績予想数値と実績数値との差異及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2023年5月8日 2023年3月期決算短信
株主還元について
過去10年間の配当利回りと配当性向は以下です。
近年は1.5%前後の配当を出しています。
2014年3月 1.89% 57.8%
2015年3月 1.47% 46.7%
2016年3月 1.92% 40.8%
2017年3月 1.37% 31.5%
2018年3月 1.19% 36.0%
2019年3月 1.30% 38.5%
2020年3月 1.89% 40.0%
2021年3月 1.27% 42.2%
2022年3月 1.37% 25.1%
2023年3月 1.52% 31.3%
2024年1月 1.20%
株主優待は、以下のポイントを贈呈です。
権利確定月は3月末日です。
株主専用WEBサイト、ヤマシナ・プレミアム優待倶楽部サイトにおいて食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などの商品や他のプレミアムクラブ導入企業の優待ポイントと合算が可能な共通株主優待コイン「WILLsCoin」と交換可能
5,000株以上 1年未満:3,000ポイント 1年以上:3,300ポイント
10,000株以上 1年未満:7,000ポイント 1年以上:7,700ポイント
15,000株以上 1年未満:10,000ポイント 1年以上:11,000ポイント
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
ヤマシナは、3月と(9月)が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/3/27(水)、2024/9/26(木)です。
権利落ち日は、2024/3/28(木)、2024/9/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2018年と2023年に150円を超えるまで急騰しましたが、いづれもすぐに下落しています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、12月までは下落していましたが、それ以降は上昇しています。
過去6か月チャート
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株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 25.73倍 (予 37.23倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 0.98倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価は割高といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 3.22 (予 2.23)
BPS(1株当たりの純資産) 84.71
ROA(純資産利益率) 2.50% (予 1.65%)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は悪いといえます。
自己資本比率 62.9%
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は非常に良いといえます。
比較される銘柄
まとめ
売上は年々少しづつ伸びている反面、利益は近年落としています。
2024年3月期も増収であるもの、減益予想に下方修正されています。
顧客からのコストダウン要求もあると思われますが、利益を伸ばしていくことが今後の課題です。
一方、株価は良いニュースがあれば急騰するものの、基本的には70円近辺で横ばいとなっています。
この株価の推移を見ると、長期投資では成果は出しにくいと思います。
配当も小さいです。
小型の銘柄ですが、値動きが小さく、短期投資にも向いていません。
急数年に一回急騰することがありますが、それを狙って底値で買うことも考えられますが、急騰する頻度が低く成果は出にくいと思います。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:△
安全性:◎
成長・将来性:〇
収益性:△
規模:✖
割安度:✖
値動き:△
高配当投資:△(配当+優待)
長期投資(値上がり益):✖
短期投資:✖
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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