こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで様々な銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残して、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
今回は、戦後水産事業から出発し、即席麺国内2位でチルド製品も展開する東洋水産について調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年1月31日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:東洋水産公式HP)
東洋水産は、戦後水産事業から出発し、即席麺国内2位でチルド製品も展開する会社です。
東京証券取引所プライム市場の上場企業
JPX日経400の構成銘柄の1つ
水産加工をはじめ、「マルちゃん」ブランドで知られる総合食品メーカです。
1953年、築地市場で誕生し、冷凍マグロの輸出事業からスタートした東洋水産は、現在では水産食品事業にとどまらず、冷蔵事業、加工食品事業を手がける総合食品メーカーに成長し、新しい価値の創造に努めています。
1975年発売のチルド麺「マルちゃん焼そば3人前」、1978年発売の「赤いきつねうどん」並びに1980年発売の「緑のたぬき天そば」といった多数のロングセラー商品が生まれ、2011年発売の「マルちゃん正麺」については、袋麵の新しい価値を創造した商品として好評を頂いています。
1972年にはアメリカ ロサンゼルスに現地法人マルチャンインクを設立し、今日ではアメリカ国内の4工場にて即席麺を製造し北米に供給する体制をとっています。
社是は「「やる気と誠意」をもって事にあたり、「公明正大」であること」、
経営理念は「公正な経営」・「自主独往の経営」・「従業員が報いられる経営」、
スローガンは「Smile for All. ~すべては、笑顔のために。~」です。
(引用:東洋水産公式HP)
スマホで参加!無料の資産運用セミナーで投資を学ぼう【マネきゃん/Money Camp】
沿革
▼クリックで詳細表示
1953年3月 - 横須賀水産(株)として築地市場内にて創業
冷凍鮪の輸出及び国内水産物の取扱開始
1955年12月 - 神奈川県川崎市に冷凍工場を設置
1956年6月 - 魚肉ハム・ソーセージ発売
1956年7月 - 社名を東洋水産(株)に改称
1960年7月 - 東京水産興業(株)と合併
焼津工場設置
1961年4月 - と印ラーメン(味付)発売
1962年5月 - ”マルちゃん”マーク誕生
ハイラーメン発売
1964年2月 - 埼玉県日高市にラーメン工場設置
1964年10月 - 北海道札幌市にラーメン工場設置
1965年3月 - 神奈川県伊勢原市にラーメン工場設置
1966年3月 - 冷しラーメン発売
1969年4月 - だしの素発売
1970年9月 - 東証第二部上場
1971年2月 - 福島東洋(株)(現 フクシマフーズ(株))設立、関係会社となる
1972年9月 - 大証、明証第二部上場
1972年12月 - MARUCHAN,INC.設立(カリフォルニア州、アーバイン)
1973年5月 - ホットワンタン発売
1975年9月 - カップきつねうどん・カップ天ぷらそば発売
1975年11月 - 赤飯(レトルトパウチ)発売
焼そば3人前(チルド麺)発売
1976年8月 - 豊醤油(株)(現 ユタカフーズ(株))関係会社となる
1976年9月 - 兵庫県神戸市にラーメン工場設置
1977年3月 - MARUCHAN,INC.にラーメン工場設置
1978年8月 - 赤いきつね発売
1978年11月 - 激めんワンタン麺発売
1979年3月 - 焼そばバゴォーン発売
1980年8月 - 緑のたぬき天そば発売
1981年4月 - 白飯(レトルトパウチ)発売
1982年4月 - 餃子(チルド品)発売
1983年7月 - (株)酒悦に資本参加、経営開始
1984年8月 - ロサンゼルスオリンピック公式麺製品に認定
1987年6月 - PAC-MARU,INC.設立(ワシントン州 シアトル)
1987年10月 - シュウマイ(チルド品)発売
1988年8月 - 屋台十八番発売
1989年5月 - MARUCHAN VIRGINIA,INC.設立(バージニア州 リッチモンド)
1989年7月 - でかまる発売
1990年7月 - シーフリーズ社(ワシントン州 シアトル)へ資本参加
1991年2月 - 神奈川県川崎市に東扇島第一冷蔵庫設置(22,000トン)
1992年3月 - 東京都大田区に城南島冷蔵庫設置(18,000トン)
1992年6月 - 麺づくり発売
1992年8月 - ホットヌードル発売
1994年4月 - 北海道小樽市銭函に石狩第一冷蔵庫設置(20,000トン)
1994年11月 - MARUCHAN,INC.ラグナ工場設置
1996年2月 - 昔ながらのソース焼そば発売
1997年4月 - 神奈川県川崎市に東扇島第二冷蔵庫設置(41,000トン)
1998年4月 - 大阪府大阪市に舞洲冷蔵庫設置(45,000トン)
2000年3月 - ユタカフーズ(株)東京第二部上場
2001年3月 - フクシマフーズ(株)無菌梱包飯工場新設
2001年8月 - あったかごはん発売
2002年2月 - 北海道小樽市銭函に石狩第二冷蔵庫設置(25,000トン)
2005年2月 - 東京都大田区に大井埠頭冷蔵庫設置(20,600トン)
2005年4月 - 東京都江東区に総合研究所開設
2009年11月 - 愛知県丹羽郡に中部物流センターを設置(32,000トン)
2011年11月 - マルちゃん正麺発売
2012年7月 - MARUCHAN TEXAS,INC.設立(テキサス州 サンアントニオ)
2014年3月 - 神奈川県川崎市にある東扇島冷蔵庫を増床(41,322トン)
2016年3月 - 福岡アイランドシティ物流センター設置(24,973トン)
2016年8月 - 兵庫県神戸市西区に関西工場新設
2017年3月 - MARUCHAN QTTA発売
2018年3月 - 東京都大田区に平和島冷蔵庫設置(8,653トン)
2022年4月 - マルちゃんZUBAAAN!発売
事業内容
東洋水産は、以下の6つの事業からなります。
【連結事業】水産食品 7%、海外即席麵 41%、国内即席麺 22%、低温食品 12%、加工食品 5%、冷蔵 5%、他 8%
【海外】41%
国内即席麺事業
1961年より開始した国内即席麵事業は、「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」「麺づくり」等のロングセラー商品の他、2011年には「マルちゃん正麺」、その後も2015年「マルちゃん正麺 カップ」、2017年「MARUCHAN QTTA」、2022年には「マルちゃんZUBAAAN!」を発売し即席麵の新たなスタンダードの構築に貢献しました。
(引用:東洋水産公式HP)
低温食品事業
「おいしさの訴求(品質重視)」をテーマに、生麵・冷凍麺ならではの本格感を追求し、簡便性や健康ニーズに対しても積極的に取り組んでいます。
ロングセラー商品に加え、多様化するニーズに対応した新商品を開発、プロモーションも強化し、市場全体の底上げを図っています。
(引用:東洋水産公式HP)
加工食品事業
1956年の魚肉ハム・ソーセージの生産により加工食品事業を開始しました。
米飯事業では、無菌米飯やレトルト米飯にてバラエティ豊かで健康志向に応える商品を揃えています。
その他にもフリーズドライ商品、だしの素・チャーハンの素といった調味料類等、広く商品を展開しています。
(引用:東洋水産公式HP)
水産食品事業
日本国内・海外からの良質な「海の幸」を安全・安心な商品づくりに基づきお届けしています。
近年は、国内グループ会社の工場から産地や製法(ダシ・減塩等)にこだわった付加価値のある商品や、簡単便利・健康を意識した商品を開発し、店頭商品等に幅広く使用されています。
(引用:東洋水産公式HP)
冷蔵事業
最新の保管・入出庫設備を備えた冷蔵倉庫を全国に展開し、国内外のさまざまな冷凍・冷蔵食品を適切な温度で保管・配送等を行う、物流サービスを提供しています。
また、地球環境への負荷が少ない機械・設備の導入を進めることで、持続可能な社会の実現にも努めています。
(引用:東洋水産公式HP)
海外即席麺事業
1972年に米国に現地法人マルチャンインクを設立し、現在では米国に4ヵ所の製造拠点を備え、北米のみならず中南米等にまで広く商品を供給しています。
販売シェア1位の米国・メキシコでのブランド強化に加え、ブラジル、インドでの販路開拓等、さらなる市場拡大に向けて取り組んでいます。
(引用:東洋水産公式HP)
時価総額
東洋水産の時価総額は8,544.49億円です。(2024年1月31日現在)
社員の状況
従業員数:単体 2,226名
連結 4,745名
平均勤続年数:15.90年
平均年齢:40.90歳
平均年収:620万円
業績
2023年5月12日に発表された2023年3月期の決算短信は以下です。
連結売上高は20.6%増で、経常利益は37.3%増の437億2,400万円となっています。
売上高営業利益率は前年の8.23%から9.25%と改善しました。
(引用:東洋水産公式HP)
2024年3月期の連結業績予想は増収増益になります。
2023年10月31日には、2024年3月期の連結業績予想の修正(各種利益の上方修正)が発表されています。
次に、2024年1月31日に発表された2024年3月期の3Q決算の結果です。
連結売上高は前年同期比10.2%増、経常利益は57.9%増の536億2,100万円となっています。
売上高営業利益率は前年同期の9.80%から13.40%と改善しました。
第3四半期時点の経常利益の進捗率は94.07%となりました。
上方修正が出るほどに、業績は順調に進捗しています。
すでに90%以上の進捗率なので、さらなる上方修正もあるかもしれません。
適時開示情報
2024年1月31日 2024年3月期 第3四半期決算短信
2023年10月31日 2024年3月期 第2四半期決算短信
2023年10月31日 2024年3月期(通期)連結業績予想の修正に関するお知らせ
2023年10月31日 剰余金の配当(中間配当・増配)に関するお知らせ
2023年5月12日 2023年3月期決算短信
株主還元について
過去10年間の配当利回りと配当性向は以下です。
近年は1.5%前後の配当を出しています。
2014年3月 1.45% 22.5%
2015年3月 1.18% 30.2%
2016年3月 1.49% 33.4%
2017年3月 1.45% 29.4%
2018年3月 1.45% 33.3%
2019年3月 1.66% 38.8%
2020年3月 1.53% 35.0%
2021年3月 1.94% 31.6%
2022年3月 2.06% 41.0%
2023年3月 1.80% 30.8%
2024年1月 1.56%
(引用:東洋水産公式HP)
株主優待は、自社製品詰合せセットまたは優待相当額を社会貢献活動団体へ寄付です。
権利確定月は3月末日です。
1年以上継続保有が条件になっています。
100株以上 2,000円相当
1,000株以上 3,500円相当
3,000株以上 5,000円相当
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
東洋水産は、3月と9月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/3/27(水)、2024/9/26(木)です。
権利落ち日は、2024/3/28(木)、2024/9/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2018年までは横ばいでしたが、それ以降上昇して、この十年で最高値を更新しています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、10月に急騰して、12月に少し下落しましたが、現在は戻しています。7,900円付近で頭打ち感があります。
10月の急騰は、2023年10月31日に発表された2Q決算を受けたものです。
過去6か月チャート
株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 24.33倍 (予 18.74倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 1.87倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価はやや割高といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 324.36 (予 421.04)
BPS(1株当たりの純資産) 4,223.39
(引用:東洋水産公式HP)
ROA(純資産利益率) 6.66% (予 7.89%)
(引用:東洋水産公式HP)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は優良といえます。
自己資本比率 79.0%
(引用:東洋水産公式HP)
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は非常に良いといえます。
比較される銘柄
まとめ
この2年間は売上利益を伸ばしています。
2024年3月期も増収増益予想で、さらに各種利益を上方修正をしており、業績は好調のようです。
一方、株価は2019年から上昇を続けており、過去10年間で最高値を更新しています。
配当は小さいですが、素直に長期投資してキャピタルゲインを狙いつつインカムゲインも獲得というスタンスが良いと思います。
現在、急騰している最中なので、入るタイミングは少し待った方がよいでしょう。
大型の銘柄で、値動きも小さいので、短期投資には向いていません。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:〇
安全性:◎
成長・将来性:〇
収益性:◎
規模:〇
割安度:△
値動き:△
高配当投資:△(配当+優待)
長期投資(値上がり益):△
短期投資:✖
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事がいいと思ったら、いいねや読者登録をよろしくお願いします。