こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで様々な銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残して、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
今回は、総合化学メーカー大手であり、医薬品、農薬、電子材料等で稼いでいます、石油化学ではシンガポール、サウジアラビアでも合弁を展開する住友化学について調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年2月4日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:住友化学公式HP)
住友化学は、総合化学メーカー大手であり、医薬品、農薬、電子材料等で稼いでいます、石油化学ではシンガポール、サウジアラビアでも合弁を展開する会社です。
東京証券取引所プライム市場の上場企業
日経平均株価およびJPX日経400の構成銘柄の1つ
1913年、愛媛県新居浜の別子銅山で銅の精錬の際に生じる排ガスの煙害を解決するため、その原因である亜硫酸ガスから肥料を製造することを目的に設立されました。
別子銅山の煙害解消と食糧増産への貢献をともに図ることを目的として設立された当社は、その設立の経緯とも通じる、自社の利益のみを追わず、事業を通じて広く社会に貢献するという理念を脈々と受け継ぎながら、時代の変遷にあわせて事業の変革を遂げてきました。
現在、住友化学グループは、エッセンシャルケミカルズ、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農薬関連事業、医薬品の5事業分野にわたり、幅広い産業や人々の暮らしを支える製品をグローバルに供給しています。
経営理念は以下の3つです。
- 技術を基盤とした新しい価値の創造に常に挑戦します。
- 事業活動を通じて人類社会の発展に貢献します。
- 活力にあふれる社会から信頼される企業風土を醸成します。
(引用:住友化学公式HP)
スマホで参加!無料の資産運用セミナーで投資を学ぼう【マネきゃん/Money Camp】
沿革
▼クリックで詳細表示
1913年9月 - 住友総本店の直営事業として愛媛県新居浜に肥料製造所を設置
1915年10月 - 営業開始(過燐酸石灰初出荷)
1925年6月 - 株式会社住友肥料製造所として独立新発足(現在の愛媛工場)
1934年2月 - 商号を住友化学工業株式会社に商号変更
1944年7月 - 日本染料製造株式会社を合併して、染料、医薬品部門に進出(現在の大阪・大分工場)
1946年2月 - 日新化学工業株式会社に商号変更
1949年12月 - 旧住友アルミニウム精錬株式会社から全設備を譲り受け
1952年8月 - 住友化学工業株式会社に商号復帰
1958年5月 - 愛媛工場で、エチレンおよび誘導品の生産を開始し、石油化学部門へ進出
1965年11月 - 中央研究所を設置(2003年3月閉鎖)
住友千葉化学工業株式会社を設立(1975年同社を合併、現在の千葉工場)
1971年7月 - 宝塚総合研究所を設置、医薬・農薬部門の研究体制を強化
1976年7月 - 住友アルミニウム精錬株式会社を設立(同社にアルミニウム事業を譲渡、1986年同社解散)
1978年1月 - 三沢工場の操業開始により、ピレスロイド系家庭用殺虫剤の生産体制を強化
1982年2月 - インドネシア・アサハン・アルミニウムが操業開始
1983年1月 - 愛媛工場のエチレンプラントおよび誘導品の一部を休止し、千葉工場へ生産集中
1984年2月 - 稲畑産業株式会社との間で住友製薬株式会社を設立(1984年営業開始)
1984年3月 - 「シンガポール石油化学コンビナート」が操業開始
1988年6月 - 大阪工場内に安全性研究棟(現在の生物環境科学研究所)を設置
1989年3月 - 筑波研究所を設置
1997年4月 - 「シンガポール石油化学コンビナート」第2期設備が操業開始、第1期分と合わせてエチレン生産能力約100万トン
1998年10月 - シンガポールでのMMA・アクリル酸プロジェクトの全設備が完成
2000年10月 - 住友製薬株式会社と共同運営のゲノム科学研究所を同社研究本部に設立
2001年5月 - アベンティス・クロップサイエンスから家庭用殺虫剤関連事業を買収
2001年10月 - 情報電子化学部門を新設
2002年11月 - 武田薬品工業株式会社の農薬事業を同社との合弁子会社 住化武田農薬株式会社に譲り受けて営業開始(2007年吸収合併)
2003年3月 - 韓国子会社、東友光学フィルムで液晶ディスプレイ用偏光フィルム一貫生産設備の操業開始
2004年3月 - 台湾の子会社、住華科技で液晶ディスプレイ用偏光フィルム一貫生産生産設備の操業開始
2004年10月 - 商号を住友化学株式会社に商号変更
2005年9月 - サウジ・アラムコと折半出資の合弁会社ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(べトロ・ラービグ)をサウジアラビアに設立
2005年10月 - 住友製薬株式会社と大日本製薬株式会社が合併し、大日本住友製薬株式会社(現 住友ファーマ株式会社)誕生
2007年9月 - 高分子有機ELデバイス開発のパイオニアである、イギリスのケンブリッジ・ディスプレイ・テクノロジーを完全子会社化
2009年4月 - ペトロ・ラービグの石油精製・石油化学統合コンプレックスの基幹プラントであるエタンクラッカーが操業開始
2009年10月 - 大日本住友製薬株式会社(現 住友ファーマ株式会社)がアメリカの医薬品会社セプラコール(現 サノビオン)を買収
2011年4月 - 精密化学部門を廃止・再編、農業化学部門を健康・農業関連事業部門へ改称
2015年4月 - 基礎科学部門、石油化学部門を再編、石油化学部門とエネルギー・機能材料部門へ改組
2016年4月 - ペトロ・ラービグの第2期エタンクラッカーが操業開始
2017年2月 - 韓国の子会社、SSLMでリチウム二次電池用セパレータ製造設備が操業開始
2018年1月 - バイオサイエンス研究所を設置し、同研究所に大日本住友製薬株式会社(現 住友ファーマ株式会社)のゲノム科学研究所の研究機能を移管
2019年12月 - 大日本住友製薬株式会社(現 住友ファーマ株式会社)がイギリスのロイバンド・サイエンシズと戦略的提携
2020年4月 - オーストラリアの大手農薬会社ニューファーム社の南米子会社4社を買収
2022年4月 - 石油化学部門をエッセンシャルケミカルズ部門へ改称
大日本住友製薬株式会社が住友ファーマ株式会社に商号変更
事業内容
住友化学は、以下の5つの事業からなります。
【連結事業】 エッセンシャルケミ 29%、エネルギー機能材料 12%、情報電子化学 15%、健康農業 21%、医薬品 20%、他 3%
【海外】68%
エッセンシャルケミカルズ部門
ポリエチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂などの合成樹脂や、合成繊維原料、各種工業薬品など、顧客の幅広いニーズに応え、さまざまな産業の礎となる化学製品を提供しています。
(引用:住友化学公式HP)
エネルギー・機能材料部門
省エネルギー製品に使用されるアルミナ、アルミニウムから、高性能な高分子添加剤やゴム用薬品、さらに、電子部品・次世代自動車に用いられるスーパーエンジニアリングプラスチックスやリチウムイオン二次電池用部材まで、環境負荷の低減や省資源・省エネルギーに貢献する機能化学品を幅広く提供しています。
(引用:住友化学公式HP)
情報電子化学部門
液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイに使用される、光学機能性フィルムやタッチセンサーパネル、カラーレジスト、高分子有機EL材料。
半導体製造工程で用いられるフォトレジストや高純度薬品、アルミニウムターゲット。
そして通信端末に搭載するアンテナスイッチなどに使用される化合物半導体材料。
IoT時代を支える身近なデバイスに対して、幅広い製品を供給しています。
顧客のニーズに対応した高機能・高付加価値製品をタイムリーに提供するとともに、これまでに培った化学品技術を基盤とし、次世代技術・材料開発にも精力的に取り組んでいます。
(引用:住友化学公式HP)
健康・農業関連事業部門
農作物の安定的な供給、世界の人口増加に対応するための食糧増産、感染症の蔓延防止、衛生的で健康な生活の実現などに貢献するため、農業や肥料、飼料添加物のほか、家庭用殺虫剤、感染症対策製品、医薬品原薬・中間体などを製造・販売しています。
(引用:住友化学公式HP)
医薬品部門
高度な有機合成技術を基盤に、1935年、原料から一貫生産する近代的医薬品工場を建設したことに始まります。
現在は医療用医薬品事業を中心とする住友ファーマ株式会社と、診断用医薬品事業を中心とする日本メジフィジックス株式会社の両社を軸に事業を展開しています。
(引用:住友化学公式HP)
時価総額
住友化学の時価総額は5,511.01億円です。(2024年2月4日現在)
社員の状況
従業員数:連結 33,572名(臨時3,663名)
単体 6,637名(臨時381名)
平均勤続年数:15.50年
平均年齢:41.50歳
平均年収:910万円
業績
2023年5月15日に発表された2023年3月期の決算短信は以下です。
連結売上収益は4.7%増で、親会社の所有者に帰属する当期利益は95.7%減の69億8,700万円となっています。
(引用:住友化学公式HP)
2024年3月期の連結業績予想は増収減益になります。
2023年11月1日には、通期業績予想の修正(下方修正)が発表されています。
次に、2024年2月2日に発表された2024年3月期の3Q決算の結果です。
連結売上収益は19.9%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は赤字転落の-1,097億7,800万円となっています。
同時に、通期業績予想の修正(下方修正)が発表されています。
2度の下方修正で、巨額の赤字予想となっており、業績は非常に厳しいです。
適時開示情報
2024年3月15日 当社子会社におけるライセンス契約改定のお知らせ
2024年3月5日 当社子会社の米国連結子会社における人員削減等の合理化に関するお知らせ
2024年2月20日 (開示事項の経過)保有株式の一部売却に伴う当社個別決算における特別利益計上に関するお知らせ 228億円
2024年2月2日 2024年3月期 第3四半期決算短信
2024年2月2日 2024年3月期通期業績予想の修正および配当予想の修正に関するお知らせ
2024年2月2日 金融費用(為替差損)の計上に関するお知らせ 2024年度3Q / 28,349百万円
2023年11月1日 2024年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ
2023年5月15日 2023年3月期決算短信
株主還元について
過去10年間の配当利回りと配当性向は以下です。
近年4.0%前後の配当を出しており、高配当といえます。
2014年3月 2.36% 39.8%
2015年3月 1.46% 28.2%
2016年3月 2.75% 28.1%
2017年3月 2.25% 29.9%
2018年3月 3.55% 26.9%
2019年3月 4.27% 30.5%
2020年3月 5.30% 89.9%
2021年3月 2.62% 53.3%
2022年3月 4.27% 24.2%
2023年3月 4.27% 421.2%
2024年2月 3.61%
(引用:住友化学公式HP)
株主優待はありません。
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
住友化学は、3月、9月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/3/27(水)、2024/9/26(木)です。
権利落ち日は、2024/3/28(木)、2024/9/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2020年で最安値を付けて以降少し上昇しましたが、2021年中旬から再度下落傾向が続いています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、下落傾向が続いています。
過去6か月チャート
株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 77.97倍 (予 -倍)(赤字)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 0.47倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価は割高といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 4.27 (予 -)
BPS(1株当たりの純資産) 710.45
(引用:住友化学公式HP)
ROA(純資産利益率) 0.17% (予 -%)
(引用:住友化学公式HP)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は非常に悪いといえます。
自己資本比率 27.5%
(引用:住友化学公式HP)
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は悪いといえます。
比較される銘柄
まとめ
売上は波がありますが、横ばいの状況です。
利益は直近赤字と収益性に問題がありそうです。
2024年3月期も、下方修正をして赤字幅拡大の見込みです。
一方、株価は長年下落傾向が続いています。
高配当ではありますが、業績が悪すぎなので、減配や無配のリスクが大きく、長期投資するのは難しいと思います。
小型の銘柄ではなく、値動きも小さそうなので、短期投資向けではないと思います。
巨額赤字の発表直後なので、どこまで株価が下がるか分からない状況であり、触らないのが無難です。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:✖
安全性:△
成長・将来性:△
収益性:✖
規模:〇
割安度:✖
値動き:△
高配当投資:◎
長期投資(値上がり益):✖
短期投資:✖
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事がいいと思ったら、いいねや読者登録をよろしくお願いします。