こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで様々な銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残して、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
今回は、腕時計で国内首位、電子部品、クロックも展開しているセイコーグループについて調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年2月14日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:セイコーグループ公式HP)
セイコーグループは、腕時計で国内首位、電子部品、クロックも展開している会社です。
東京証券取引所プライム市場の上場企業
2022年10月に「セイコーホールディングス株式会社」から「セイコーグループ株式会社」へと社名を変更しました。
グループの総合力を強化し「束ねる」経営から「つながる」経営へとシフトすることで、ソリューションカンパニーとして、社会課題の解決に取り組むサステナブルな経営体制への変革を推進しています。
そして各事業会社がグループ内で互いに「つながる」ことでシナジー効果を発揮し、足し算でなく掛け算で「ワンチームのセイコー」として成長していきます。
この成長戦略を推進する体制として、「エモーショナルバリューソリューションドメイン」、「デバイスソリューションドメイン」、「システムソリューションドメイン」の3つの戦略ドメインを設定しています。
私たちは、この3つの戦略ドメインを通して、社会からの要請に高い信頼で応え、幅広い分野の社会課題の解決に貢献するとともに、グループとしてサステナブルな成長を実現していきます。
創業者の服部金太郎は、日本が不定時法から定時法へと大きく変革する中、社会の基盤となる正確な時間を人々に提供する時計事業こそが必要なソリューションであると考え、1881年に服部時計店を創業しました。
変化の激しいVUCAの時代にあって、当社グループは次々に生まれる新たな社会課題に対応するソリューションカンパニーになることを目指しています。
当社グループにとって、ソリューションカンパニーを目指すことは、原点回帰であると同時に変革への挑戦でもあります。
グループパーパスは「革新へのあくなき挑戦で、人々と社会に信頼と感動をもたらし、世界中が笑顔であふれる未来を創ります。」、
企業理念は「社会に信頼される会社であること」です。
(引用:セイコーグループ公式HP)
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関連セクター
沿革
▼クリックで詳細表示
1881年 - 服部金太郎が服部時計店(時計小売・修理の店)を創業。
外国商館から信用を得て大いに発展する。
1892年 - 小売業の成功を背景に、精工舎設立、掛時計の製造開始
1894年 - 銀座4丁目角に店を移転し、時計塔つきの店舗を構える
1895年 - 当社初の懐中時計「タイムキーパー」の製造開始
懐中時計事業は赤字が続くも継続し、やがて市場を独占する。
1905年 - 上海と香港に販売代理店開設
1913年 - 懐中時計からの変化を先取りし、国産初の腕時計「ローレル」発売
1923年 - 9月の関東大震災で工場、店舗すべて焼失するも11月に営業再開
震災で焼失した修理預かりの時計の代償に無償で新品を進呈したことで確固たる信用を得る。
1932年 - 現在の銀座四丁目時計塔(Seiko House Ginza)竣工
1937年 - (株)第二精工舎(現 セイコーインスルツ(株))設立
1947年 - 小売部門が独立し(株)和光となる
1949年 - 東京証券取引所上場
1959年 - 諏訪工場が独立し、(株)諏訪精工舎となる。(現 セイコーエプソン)
1960年 - 世界最高水準精度の「グランドセイコー」発売
1964年 - 東京オリンピック公式計時 以降5大会で計時担当(札幌、バルセロナ、リレハンメル、長野、ソルトレーク)
1968年 - ジュネーブ天文台コンクールで機械式時計の上位独占
世界初の家庭用クオーツ掛時計発売
香港にHattori(H.K.)Ltd(現 Seiko Hong Kong Ltd.)設立、その後世界各地に現地法人を相次いで設立
1969年 - 世界初のクオーツウォッチ「クオーツアストロン」発売
1970年 - 世界初のC-MOS IC搭載クオーツウォッチを開発
1971年 - 中山きよ子、女性初の現代の名工に認定、以来計26名の現代の名工を輩出
1973年 - 世界初 6桁表示デジタルウォッチ発売
1977年 - 竹岡一男、技能五輪世界大会優勝、以来計7名の優勝者を輩出
1978年 - 中澤正英、技能五輪全国大会優勝、以来計8名の優勝者を輩出
1982年 - サーマルプリンターメカニズム
1984年 - 日本初の大型からくり時計「マリオンクロック」設置
全国的なからくり時計ブームの火付け役となる。
1985年 - 外食産業用オーダリングシステム開発
1987年 - IAAF世界陸上ローマの公式計時 以降継続して計時担当
1989年 - 超薄、超高精度を実現したインテリア掛時計
1993年 - セイコータイムシステム(株)設立(現 セイコータイムクリエーション(株))
1999年 - 世界初のスプリングドライブウォッチ発売
2002年 - タイムスタンプサービス開始
2004年 - 機械式腕時計を一貫生産する「雫石高級時計工房」開設
2005年 - 無水銀酸化銀電池を開発
桜田守、ウォッチ組み立てで黄綬褒章受章、以来計9名の黄綬褒章受章者を輩出
最古の脱進機構を再現した置時計
2007年 - 第1回東京マラソンで公式計時担当、以降継続して計時担当
2012年 - 世界初のGPSソーラーウォッチ「セイコーアストロン」発売
2013年 - セイコーソリューションズ(株)設立
2014年 - ジュネーブ時計グランプリ 小さい針部門賞 グランドセイコーハイビートGMT
2017年 - グランドセイコーを独立ブランド化
超軽量・超小型の業務用モバイルプリンター MP-B20
2019年 - IAAF世界陸上ドーハ 先端の計時システムで、中東初開催の世界陸上の成功に貢献
世界初のリフロー実装対応 MS系リチウム二次電池
AI型予兆予測サービス LUiNa
2020年 - セイコーミュージアムを銀座に移転し、「セイコーミュージアム銀座」として開設
2022年 - 世界初の新機構搭載Kodo(鼓動)
和光本館の建物の名称を「SEIKO HOUSE GINZA」(セイコーハウス銀座)に改称
社名をセイコーグループ株式会社とする
事業内容
セイコーグループは、以下の7つの事業からなります。
創業以来築き上げた大きな信頼を大切にしながら、時代を牽引してきた技術力と、次代を切り拓いていく完成とチャレンジ精神で、お客さま・社会にさまざまな価値を提供しています。
【連結事業】 エモーショナルバリューS 64%、デバイスS 22%、システムS 13%、他 0%
【海外】49%
エモーショナルバリューソリューションドメイン
ウオッチやクロックを始めとする、お客様に感動を与える美意識やこだわりに満ち、機能的価値・感性的価値・社会的価値の高い製品・サービスを創出しています。
人生に寄り添い、悦びの時を共に歩める商品を、優れた顧客体験を通じて販売する事で、ブランド価値向上と企業価値向上を実現します。
ウオッチ事業
「常に時代の一歩先を行く」という創業者の精神のもと先進技術と匠の技を活かしてウオッチ事業を展開する、世界でも数少ない自社一貫製造ウオッチメーカーです。
(引用:セイコーグループ公式HP)
クロック事業
掛時計の製造開始より130余年、企画・製造からアフターサービスまでを行うクロックトータルカンパニーとして、高い品質のモノづくりの技、先進技術の融合により、幅広い商品ラインアップを誇ります。
(引用:セイコーグループ公式HP)
設備時計/スポーツ計時計測事業
公共施設で使われる設備時計、正確な計時・計測を実現するスポーツ機器など、信頼の技術力と豊富なノウハウを結集した高品質かつ高精度な製品でかけがえのない時を刻みます。
(引用:セイコーグループ公式HP)
和光事業
銀座を代表する高級専門店・和光では、時計をはじめ、宝飾品、紳士・婦人洋品、室内装飾品、食品など、高い品質を誇る商品を幅広く取り揃え、質の高いサービスを提供しています。
(引用:セイコーグループ公式HP)
技術革新が生み出すデバイスソリューションで、社会が求める高機能・高品質を提供することで、Society 5.0(サイバー空間とフィジカル空間を融合させて社会課題を解決)の実現に貢献します。
デバイスソリューション事業
時計製造や開発から生まれた精密かつ確かな技術で、さまざまな製品に搭載される電子部品や精密部品などを展開しています。
(引用:セイコーグループ公式HP)
システムソリューションドメイン
社会のイノベーションをワンストップのICTソリューションにより提供し、サステナブルな成長を実現します。
お客様ニーズに即した持続的な価値提供により、お客様・社会・グループの価値向上に貢献します。
システムソリューション事業
デジタル変革の時代を迎え、ますます複合化するお客さまのニーズに対して、コンサルテーションからシステム構築、運用管理まで最適なシステムソリューションをワンストップで提供。
お客さまの視点でお客さまのビジネスモデルの変革を支援します。
(引用:セイコーグループ公式HP)
その他事業
眼鏡事業
90年以上の歴史を誇る眼鏡事業。
レンズとフレーム双方を扱う世界に数少ない会社として、最高、最適なパフォーマンスを実現するメガネを提供していきます。
1997年に世界初の遠近両用テイラーメイドレンズを発売して以来、一人ひとりの「お客さま仕様」を目指したレンズ開発を推進。
フレームは常に、品質、デザイン、掛け心地を追求。
掛けた方のスタイリッシュな表情を演出する豊富なラインアップが揃っています。
(引用:セイコーグループ公式HP)
時価総額
セイコーグループの時価総額は1,140.69億円です。(2024年2月14日現在)
社員の状況
従業員数:連結 11,843名(臨時390名)
単体 171名
平均勤続年数:19.70年
平均年齢:45.40歳
平均年収:804万円
業績
2023年5月9日に発表された2023年3月期の決算短信は以下です。
連結売上高は9.7%増で、経常利益は12.4%増の111億6,700万円となっています。
売上高営業利益率は前年の3.69%から4.31%と横ばいでした。
(引用:セイコーグループ公式HP)
2024年3月期の連結業績予想は増収増益になります。
次に、2024年2月14日に発表された2024年3月期の3Q決算の結果です。
連結売上高は4.2%増で、経常利益は20.5%増の153億2,100万円となっています。
売上高営業利益率は前年同期の6.30%から6.88%と横ばいでした。
第3四半期時点の経常利益の進捗率は105.66%となりました。
同時に、通期業績予想の修正(上方修正)が発表されています。
3Q時点で上方修正がありましたが、経常利益の進捗は100%を超えており、どこかで再度上方修正があるかもしれません。
適時開示情報
2024年2月14日 2024年3月期 第3四半期決算短信
2023年11月14日 2024年3月期 第2四半期決算短信
2023年5月9日 2023年3月期決算短信
株主還元について
過去10年間の配当利回りと配当性向は以下です。
近年2.5%前後の配当を出しています。
2014年3月 1.22% 13.9%
2015年3月 1.65% 9.5%
2016年3月 2.80% 21.3%
2017年3月 3.30% 57.4%
2018年3月 2.91% 26.8%
2019年3月 2.85% 33.4%
2020年3月 4.30% 91.1%
2021年3月 2.00% 44.5%
2022年3月 2.18% 32.1%
2022年3月 2.59% 61.5%
2024年2月 2.72%
(引用:セイコーグループ公式HP)
株主優待はありません。
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
セイコーグループは、3月と9月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/3/27(水)、2024/9/26(木)です。
権利落ち日は、2024/3/28(木)、2024/9/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2016年や2020年の急落が目立ちますが、現在は下落傾向になっています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、9月まではゆるやかに上昇、その後急落して、11月中旬からは緩やかに上昇しています。
過去6か月チャート
株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 22.37倍 (予 14.06倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 0.78倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価はやや割安といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 121.78 (予 193.68)
BPS(1株当たりの純資産) 3,486.95
(引用:セイコーグループ公式HP)
ROA(純資産利益率) 1.41% (予 2.14%)
(引用:セイコーグループ公式HP)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は悪いといえます。
自己資本比率 38.0%
(引用:セイコーグループ公式HP)
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は良いといえます。
比較される銘柄
まとめ
売上・利益はピークの2010年代前半からすると、縮小しています。
2024年3月期は増収増益予想ですが、利益率が悪く、利益率を高めることが課題でしょう。
主力の時計以外の事業を伸ばしていくことが、将来の業績拡大に重要になってきます。
一方、株価は大きく動いているものの、上昇と下落を繰り返しています。
配当はそこそこありますが、業績が縮小傾向なので、長期投資は控えた方が良さそうです。
株価の振れ幅は大きいので、短期投資でキャピタルゲインを狙うのはありだと思います。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:△
安全性:〇
成長・将来性:✖
収益性:△
規模:△
割安度:〇
値動き:〇
高配当投資:〇
長期投資(値上がり益):✖
短期投資:〇
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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