こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、今ある資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
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銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで20年以上様々な日本株銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残し、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
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今回は、中国を主な拠点とする創薬ベンチャーであるジーエヌアイグループについて調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年4月18日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:ジーエヌアイグループ公式HP)
ジーエヌアイグループは、主に中国を拠点とする創薬ベンチャー企業です。
東京証券取引所グロース市場の上場企業
中国の特発性肺線維症薬で高シェアを持っています。
アジアに患者の多い疾患を適応症とした複数の創薬候補化合物をパイプラインに持っています。
人命救助の薬剤をアジアに世界中の患者の皆様にお届けすることを使命としています。
2001年に米国法人Gene Network, Inc.の日本法人として創業し、若手科学者の小さなチームによる遺伝子解析の基礎研究からスタートしました。
その後、2007年に東京証券取引所マザーズに上場し、2014年に新薬を上市することで本格的な製薬会社へと発展しました。
正解有数の経済大国である中国、日本に経営基盤を置き、中国に自社の製薬工場を持つことで、新薬探索・臨床開発から製造販売まで一貫した事業活動を行っています。
これはバイオテック業界の中では極めて珍しいことといえます。
中国において特発性肺線維症患者に対する現時点で唯一の承認薬であるアイス-リュイ(中国語:艾思瑞®)を中国において提供しています。
肝臓、腎臓、及び白血病患者の皆さまに対して新薬をお届けすることを今後の新しい目標としています。
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沿革
▼クリックで詳細表示
2001年11月 - 米国法人Gene Networks, Inc.の日本法人として株式会社ジーエヌアイを設立
2003年9月 - 米国法人GNI USA Inc.を100%子会社として設立
2003年12月 - 米国法人Gene Networks, Inc.の財産をGNI USA Inc.に移転し、同社は解散
2005年5月 - 中国法人上海ジェノミクス有限公司の持分76.74を取得
2006年7月 - 中国法人北京コンチネント薬業有限公司の持分12%を取得
2007年6月 - 中国法人上海ジェノミクス有限公司を100%子会社化する持分追加取得の契約を締結
2008年9月 - 米国法人GNI USA Inc.を清算
2010年11月 - 中国法人北京コンチネント薬業有限公司の持分を売却
イーピーエス株式会社との合弁で、中国法人GNI-EPS Pharmaceuticals, Inc.を設立
2011年8月 - 中国法人北京コンチネント薬業有限公司の持分51%(間接保有分11.56%)を取得し子会社化
2012年6月 - 中国法人上海ジェノミクス有限公司の完全子会社として、上海ジェノミクステクノロジー有限公司を設立、連結子会社化
2013年7月 - GNI-EPS Pharmaceuticals, Inc.の親会社として、子会社(中間持株会社)・GNI-EPS(HONG KONG)HOLDINGS LIMITED設立に関する基本合意書をイーピーエス株式会社と締結
2015年1月 - 完全子会社として米国法人GNI USA, Inc.を設立
2017年7月 - IriSys, LLCの持分の一部をEPS America, Corp.に譲渡、持分法適用関連会社から除外
米国法人Berkeley Advanced Biomaterials LLCの持分70%をしゅとくし子会社化
2018年3月 - 米国にCullgen Inc.を設立
事業内容
ジーエヌアイグループのビジネスモデルは以下です。
【連結事業】医薬品86%、医療機器 14%
【海外】99%
- 中国を拠点に新薬探索・臨床開発から製造、販売まで一貫した事業活動を行う
- 中国でのコスト優位性を生かし、より早期に新薬の承認を取得し中国市場にて販売
- 中国から他地域に新薬販売を拡げ、ライセンス・イン/アウト、共同開発契約を通じて国際市場にてさらに幅広く事業を展開する
ジーエヌアイグループは、アジアに患者の多い疾患を適応症とした複数の創薬候補化合物をパイプラインに持ち、先端バイオ技術を活用して新薬探索・臨床開発から製造、販売まで一貫した事業活動を行っています。
自社グループの研究により開発され創薬候補物をもって開発パイプラインを充実させると同時に、その一部を外部製薬企業にも共同研究を通じて提供し、さらなる価値創造につなげています。
当社の連結子会社である上海ジェノミクス有限公司、GNI-EPS(HONG KONG)Holdings Ltd.、GNI-EPS Pharmaceuticals, Inc.、北京コンチネント薬業有限公司並びに上海ジェノミクステクノロジー有限公司は、中国における臨床試験、医薬品の開発並びに製造販売、抗体製造販売、創薬関連の研究受託等を行っています。
ジーエヌアイグループのパイプラインは以下です。
(引用:ジーエヌアイグループ公式HP)
アイスーリュイ(中国語:艾思瑞®)
原因不明の間質性肺線維症である特発性肺線維症(IPF)、また、肺及び縦隔がんに対する標準的な治療である放射線療法の結果としての放射線性肺炎、結合組織疾患を伴う間質性肺疾患、糖尿病患者の慢性腎臓病である糖尿病腎症に対し、アイス-リュイ(中国語:艾思瑞®)の抗線維化、抗炎症、抗酸化作用によって肺、腎臓の線維化進行を効果的に抑制し、夫々の病態の進行を遅延させます。
F351
日本、中国をはじめとするアジア諸国において肝硬変の主たる原因はB型肝炎ウィルス(HBV)及びC型肝炎ウィルス(HCV)であります。
F351は上海ジェノミクス有限公司で新たに開発した化合物で動物実験等によって肝臓の線維症もしくは肝硬変を予防または治療する効果が認められています。
中国において、肝硬変はいわゆる「国民病」です。
中国やアジア諸国では、ウィルス性肝炎は肝硬変の主因と考えられています。
継続的な肝炎の結果として肝線維症になり、その後、適切な改善の手を打たなければ長期的に病状が悪化し、死に至る場合もあります。
F573
F573は、細胞死や炎症反応で中心的役割を果たしている酵素であるカスパーゼに対して、強力で不可逆的な素材効果をもつ肝細胞死阻害剤として米国企業EpiCept社(現Immune Phamaceuticals Inc.)が開発したジペプチド化合物です。
中国は、B型肝炎ウィルスが原因で、世界でも大きな肝疾患市場となっており、重症肝炎の最終ステージにおいて、大規模な肝細胞死が発生する可能性があります。
現存する抗ウィルス剤以外、残された選択肢である肝臓移植は大変高価な最終手段であり、早急な新薬の開発が望まれるところです。
タミバロテン
タミバロテンは、2005年に東光薬品工業が日本において承認を受けた急性前骨髄球性白血病(APL)治療薬です。
急性前骨髄球性白血病は、15番染色体と17番染色体が転座することにより形成されたPML-RARαキメラ遺伝子によって、前骨髄球の分化が阻害され、がん化した前骨髄球が増殖することにより発症します。
ここに、タミバロテンが作用するとPML-RARαの変異性質が解除され、PML及びRARαの機能が正常化することにより骨髄球系の分化誘導が起こるものと考えられています。
また、タミバロテンはトレチノインに反応しなくなった急性前骨髄球性白血病症例に対しても高価があるとの報告があります。
時価総額
ジーエヌアイグループの時価総額は1,288.74億円です。(2024年4月18日現在)
社員の状況
従業員数:連結 843名(臨時22名)
単体 10名(臨時5名)
平均勤続年数:2.5年
平均年齢:46.2歳
平均年収:1192万円
業績
2024年2月14日に出された2023年12月期の決算短信は以下になります。
連結売上収益は前年比49.3%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は80億9,400万円となっています。
売上高営業利益率は、前年の7.91%から50.40%と大幅に改善しました。
2024年12月期の業績予想は増収減益となっています。
適時開示情報
2024年5月15日 2024年12月期 第1四半期決算発表予定
2024年4月25日 株式会社オルツとの業務提携に関するお知らせ
2024年4月25日 オーストラリアにおける子会社設立のお知らせ
2024年4月18日 共同ファンド組成に向けた協議締結に関するお知らせ
2024年3月28日 Gyre Therapeuticsの2023年度通期フォーム 10-K開示について
2024年3月1日 当社投資先Societal CDMO社に対するCoreRX社による買収並び公開買付に関して
2024年2月14日 2023年12月期決算短信
2024年2月14日 自社株価予約取引に係る契約締結に関するお知らせ
▼クリックで詳細表示
2024年2月2日 連結子会社GNI USAに対する債権のGYRE株式による返済完了のお知らせ
2024年1月26日 Voyagers Capital Partners I L.P.子会社化のお知らせ
2024年1月26日 連結子会社Cullgenの当社グループ持分増加のお知らせ
2024年1月18日 連結子会社GNI USAに対する債権のGYRE株式による返済に関するお知らせ
2023年12月6日 その他の収益の計上及び2023年12月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ 8,873百万円
2023年11月20日 CVI Investment, Inc.からのCullgen Inc.株式取得に関するお知らせ
2023年11月20日 第37回新株予約権(行使価格修正条項付)の行使可能期間等の変更、大量行使、行使完了及び月間行使状況並びに第46回新株予約権の行使完了に関するお知らせ
2023年11月20日 第48回新株予約権の取得及び消却に関するお知らせ
2023年11月14日 2023年12月期 第3四半期決算短信
2023年11月6日 2023年12月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2023年8月14日 2023年12月期 第2四半期決算短信
2023年8月3日 2023年12月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2023年5月15日 2023年12月期 第1四半期決算短信
2023年2月15日 2022年12月期決算短信
株主還元について
過去10年間の配当利回りと配当性向は以下です。
配当は出していません。
2013年12月 0.00% -%(赤字)
2014年12月 0.00% -%(赤字)
2015年12月 0.00% -%(赤字)
2016年12月 0.00% -%(赤字)
2017年12月 0.00% -%(赤字)
2018年12月 0.00% -%(赤字)
2019年12月 0.00% 0.0%
2020年12月 0.00% 0.0%
2021年12月 0.00% 0.0%
2022年12月 0.00% 0.0%
2023年12月 0.00% 0.0%
2024年4月 0.00%
株主優待はありません。
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
ジーエヌアイグループは、12月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/12/26(木)です。
権利落ち日は、2024/12/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、数えきれないほど急騰・急落を繰り返している銘柄ですが、おおむね1,500円前後で値動きしています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、11月・2月に良業績で急上昇した後、下落が続いています。
過去6か月チャート
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株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 15.61倍 (予 17.90倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 3.74倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価はやや割高といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 169.50 (予 141.56)
BPS(1株当たりの純資産) 677.78
ROE(自己資本利益率) 23.95% (予 20.89%)
ROA(純資産利益率) 12.97% (予 11.31%)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は非常に優良といえます。
自己資本比率 54.2%
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は非常に良いといえます。
比較される銘柄
まとめ
バイオセクターにしては珍しく、黒字を4年間継続している企業です。
売り上げは年々急速に伸びていますが、利益は不安定です。
しかし、バイオセクターの貴重な黒字企業で、非常に有望といえます。
配当はないため、キャピタルゲイン狙い一択です。
バイオセクターの人気銘柄なので、非常に値動きは激しいです。
何か新しい材料がでれば、急騰か急落をします。
もし投資されるのであれば、覚悟を持って投資してください。
余剰資金で投資されることをおすすめします。
成長企業ですが値動きが激しいため、長期投資はしにくい銘柄です。
株価の安いときに拾っておいて、材料が出るまで短期投資するのが最良です。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:◎
安全性:◎
成長・将来性:◎
収益性:◎
規模:△
割安度:△
値動き:◎
高配当投資:✖
長期投資(値上がり益):△
短期投資:◎
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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