こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで様々な銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残して、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
今回は、紙幣識鑑別機や硬貨計数機等の貨幣処理機大手で、米国カジノ向けで高いシェアを持つ日本金銭機械について調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年2月8日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:日本金銭機械公式HP)
日本金銭機械は、紙幣識鑑別機や硬貨計数機等の貨幣処理機大手で、米国カジノ向けで高いシェアを持つ会社です。
東京証券取引所プライム市場の上場企業
当社は、1955年の設立以来、金銭処理に関わる製品の開発、製造及び販売を行っています。
アメリカ、ドイツなど世界の主要国に拠点を設け、カジノを初めとするゲーミングや、金融、流通、交通など幅広い業界に向けて、貨幣処理業務の省力化、貨幣の不正な流通確保に貢献することにより、社会の治安、人と貨幣の信頼関係を維持する事業活動に取り組んでいます。
社是は「宇宙の波動を求め 社会の正しい波動に調和する
自己の波動を創り 幸せの波動を世界に弘めよう」、
経営方針は「世界は顧客のために」です。
(引用:日本金銭機械公式HP)
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関連セクター
沿革
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1955年1月 - 会社設立 大阪市南区(現 中央区)日本橋
当初、金銭登録機の販売、修理を行っていたが、昭和32年にオリジナル製品の製造を開始、メーカーに転身
1974年5月 - 電子式金銭登録機の製造販売開始
蓄積してきた技術を活かし、取り扱い製品の拡大を積極的に行う
1981年1月 - 自動販売機等の普及が進んだことから、日本円の紙幣鑑別機の製造販売を開始
1986年10月 - 偽造券が世界規模で大量に出回っている米ドル札に注目し、米ドル紙幣鑑別機の製造販売を開始
1987年6月 - 金銭登録機の海外生産を目的として、香港に子会社JCM GOLD(H.K)LTD.及びSHAFTY CO.,LTD.を設立
1988年7月 - 米国における当社製品の販売拠点として、子会社JCM AMERICANCORP.を設立
1988年9月 - 遊技場に台間メダル貸機の製造販売開始(遊技場向機器の製造販売開始)
1990年3月 - 米国ゲーミング市場において初めて、当社の紙幣識別機ユニットが搭載される(同市場のパイオニアになる)
1991年2月 - 生産体制の増強のため長浜市に新しく国内工場を開設(長浜工場)
1993年9月 - 大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄に株式を上場(平成7年9月に特別指定銘柄指定を解除)
1998年8月 - ISO9001認証取得
1999年6月 - ヨーロッパ市場の拠点として、子会社JAPAN CASH MACHINE GERMANY GMBH.(現 JCM EUROPE GMBH.)を設立
2000年12月 - 東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2001年4月 - 株式会社名豊商事(現 JCMメイホウ株式会社)の全株式を取得し、同社を当社のグループ企業とする
2004年3月 - 英国における顧客対応、販売拠点としてJCM UNITED KINGDOM LTD.(現 JCM EUROPE GMBH.英国支店)を設立
2004年7月 - ISO14001認証取得
2004年9月 - 東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部に株式を上場
2005年11月 - 国内生産拠点の増強、集約化等を目指し、長浜工場の増築を実施
2006年9月 - 各国通貨に対応するソフトウェアの開発を目的として、J-CASH MACHINE(THILAND)CO.,LTD.を設立
2009年5月 - 株式会社サミーシステムズ(現 JCMシステムズ株式会社)の全株式を取得し、同社を当社のグループ企業とする
2009年10月 - JCMシステムズ株式会社にジェーシーエムテクノサポート株式会社を吸収合併し、遊技場向機器事業の統合を完了
2010年2月 - 東京都中央区東日本橋に購入したビル(JCM東日本橋ビル)を、当社東京本社、JCMシステムズ株式会社本社として業務開始
2010年3月 - 東京本社に相模原研究所を移転・統合
2010年9月 - 東京本社に甲府研究所を移転・統合し、国内の営業及び研究拠点の集約を完了
2010年11月 - 当社製品の製造及び販売支援を目的として、中国広東省にJCM CHINA CO., LTDを設立
2013年4月 - JCMシステムズ株式会社に当社の国内営業部門を会社分割するとともに、JCMメイホウを同社の完全子会社とし、国内販売事業の統合を完了
2014年8月 - ゲーミング市場向けプリンターユニットの製造・販売会社であるFutureLogic Group, LLC.の全持分を取得し、同社を当社のグループ企業とする
2016年9月 - 当社の遊技場向機器事業の技術開発力の強化・収益力の改善を図ることを目的として、シチズン時計株式会社より、同社連結子会社であったシルバー電研株式会社の事業の一部譲り受けを完了
2017年4月 - JCMシステムズ株式会社の国内金融・流通・交通市場向け貨幣処理機器等の販売事業を吸収分割により、当社に継承
2020年1月 - 当社製品の製造を目的として、フィリピンラグナ州にJ-CASH MACHINE GLOBAL MANUFACTURING (PHILIPPINES)INC.を設立
2022年1月 - 北米及び中南米における当社製品の販売拠点として、JCM COMMERCE MACHATRONICS, INC.を設立
2022年4月 - 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2022年11月 - 中南米における当社製品の販売拠点として、JCM COMERCIO MECATRONICA BRASIL LTDAを設立
2023年10月 - JCMシステムズ株式会社の遊技場向機器等の販売事業を吸収分割により、当社に承継するとともに、JCMメイホウ株式会社を当社の完全子会社とする
事業内容
日本金銭機械は、以下の3つの事業からなります。
JCMグループは、世界中の市場に向けてこれまで培ったテクノロジーを発展させ、ATM、券売機、精算機、自動販売機、納金機、各種キオスク端末機など様々な対象に、紙幣識別機ユニットを主力製品として事業を展開しています。
【連結事業】 グローバルゲーミング 58%、海外コマーシャル 18%、国内コマーシャル 7%、遊技場向機器 17%
【海外】75%
カジノ/ゲーミング市場
JCMが最初(1981年)に手掛けた紙幣鑑別機は日本円専用でした。
その後、世界最大の流通量を誇る米ドルに着目し、米ドル用紙幣鑑別機の開発に成功したことを皮切りに、それまでの金銭登録機(レジスター)や金庫の製造から、日本を含む世界中の通貨の鑑別・識別技術に特化した製品作りへとその重点を移してきました。
(引用:日本金銭機械公式HP)
金融・流通・交通市場
JCMは、貨幣通貨のスペシャリストとして地球規模で培ってきた確かな信頼と実績を活かし、国内外のATM、券売機、精算機、自動販売機、キオスク端末機など、金融、流通、交通市場を始めとした幅広い市場に事業を展開しています。
その独自のグローバル・ネットワークを活かした定評ある現地対応力で、より付加価値の高い新技術や新製品の提案を日々行っています。
(引用:日本金銭機械公式HP)
国内遊技場向機器市場
ゲーミング市場で培った技術は、日本のパチンコ・パチスロを始めとする、遊技場市場にも定着しています。
紙幣や硬貨の鑑識別と、玉やメダルの複雑な搬送技術が求められる中、ホールシステムからバックヤード機器まで、お客様のニーズを先取りした技術・製品と、環境をテーマとしたホール作りに向けて万全のサービスを提供しています。
(引用:日本金銭機械公式HP)
時価総額
日本金銭機械の時価総額は427.29億円です。(2024年2月8日現在)
社員の状況
従業員数:連結 526名(臨時110名)
単体 218名(臨時53名)
平均勤続年数:15.40年
平均年齢:42.20歳
平均年収:688万円
業績
2023年5月10日に発表された2023年3月期の決算短信は以下です。
連結売上高は26.0%増で、経常利益は8.5%減の12億6,700万円となっています。
売上高営業利益率は前年の2.84%から2.47%と悪化しました。
(引用:日本金銭機械公式HP)
2024年3月期の連結業績予想は増収減益になります。
2023年11月8日には、通期業績予想の修正(大幅な上方修正)が発表されています。
次に、2024年2月8日に発表された2024年3月期の3Q決算の結果です。
連結売上高は17.3%増、経常利益は62.1%増の23億5,900万円となっています。
売上高営業利益率は前年の4.69%から8.96%と大幅に改善でした。
第3四半期時点の経常利益の進捗率は76.10%となりました。
同時に通期業績予想(上方修正)の修正が発表されています。
上方修正が出るほど、業績は好調に推移しています。
適時開示情報
2024年2月8日 2024年3月期 第3四半期決算短信
2024年2月8日 営業外収益(為替差益)の減少並びに業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
2024年2月8日 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ 4.15%
2023年11月8日 2024年3月期 第2四半期決算短信
2023年11月8日 営業外収益(為替差益)の計上、第2四半期累計期間の連結業績予想と実績値の差異及び通期連結業績予想の修正並びに剰余金の配当(中間配当・増配)に関するお知らせ
2023年5月10日 2023年3月期決算短信
株主還元について
過去10年間の配当利回りと配当性向は以下です。
近年1.0%前後の配当を出しています。
2014年3月 0.88% 30.4%
2015年3月 1.09% 34.5%
2016年3月 1.87% 128.1%
2017年3月 1.19% 45.1%
2018年3月 1.46% 53.8%
2019年3月 1.69% 46.0%
2020年3月 3.14% -%(赤字)
2021年3月 0.00% -%(赤字)
2022年3月 0.74% 24.5%
2023年3月 0.83% 9.4%
2024年2月 0.97%
(引用:日本金銭機械公式HP)
株主優待はありません。
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
日本金銭機械は、3月と9月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/3/27(水)、2024/9/26(木)です。
権利落ち日は、2024/3/28(木)、2024/9/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2019年までは下落傾向でしたが、その後は上昇傾向が続いています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、10月までは横ばいでしたが、その後は上昇傾向が続いています。
過去6か月チャート
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株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 13.47倍 (予 17.66倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 1.39倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価はやや割高といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 107.19 (予 81.75)
BPS(1株当たりの純資産) 1,035.24
(引用:日本金銭機械公式HP)
ROA(純資産利益率) 8.11% (予 5.58%)
(引用:日本金銭機械公式HP)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は優良といえます。
自己資本比率 70.7%
(引用:日本金銭機械公式HP)
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は非常に良いといえます。
比較される銘柄
まとめ
コロナの影響を除けば、売上は頭打ち感を感じます。
利益も同様で、頭打ちの状況です。
2024年3月期は増収増益予想でさらに上方修正をもあり、当面の業績は良さそうです。
一方、株価は2022年後半から上昇傾向が続いています。
配当は小さいので、キャピタルゲイン狙い一択となります。
直近の業績は良いですが、将来性については疑問があるため、長期投資をするのは難しいと思います。
小型の銘柄ではなく、値動きも小さそうなので、短期投資向けではないと思います。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:◎
安全性:◎
成長・将来性:△
収益性:△
規模:✖
割安度:△
値動き:△
高配当投資:△
長期投資(値上がり益):△
短期投資:✖
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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