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【日本株式セクター分析】円安メリット銘柄まとめ ~輸出企業 自動車 半導体 精密機器 海運 農業機械~

こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。

 

これまで個別株式銘柄の分析をしてきましたが、今後はセクターごとの分析もしていきたいと思います。

 

日本株式投資をされる方の必需品といえるのが、以下の四季報になります。

お持ちでない方は、以下から購入して読まれることをお勧めします。

 

 

投資家の資金は、セクターごとに流入・流出することが多く、同じセクターの銘柄であれば同じような値動きをすることが多いです。

そのため、投資する銘柄を決めるときに、調子の良いセクターから銘柄を選択すると良い投資成績につながります。

 

 

今回は、今後も話題の中心になるであろう円安メリット銘柄について分析したいと思いますので、参考にして頂けると嬉しいです。

2024年に入って、円安はさらに進み、150円台が当たり前になってきました。
円安になればなるほど、海外で儲けている企業の利益は大きくなります。
そのため、利益が増えると、株価も上がりやすくなりますので、投資していれば資産が増えるということになります。
 
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
 
以下の情報は、2024年3月23日現在の情報になります。
 
目次

円安とは?

円安とは、日本円の価値が外貨と比べて相対的に低い状態です。
 
為替相場(2ヵ国間の通貨を両替する際の価格)は、需要と供給のバランスによって常に上がったり下がったりします。
 
たとえば日本円よりも米ドルを買いたい人が増えれば、米ドルの価値は上がり価格は上昇、つまり円安ドル高に推移します。
反対に日本円よりも米ドルを買いたい人が減れば、米ドルの価値は下がり価格は下落、つまり円高ドル安に推移します。
 
この円高・円安を上手く利用することで、FX(外国為替証拠金取引)で為替差益(為替相場の変動により生じる利益)を狙えます。
為替相場円高・円安に変動する要因は、政治や経済、国際関係など様々な要因が絡み合い、複雑な仕組みが存在します。
しかしこれらの変動要因をしっかりと抑えておくことで、FX取引に役立ちます。
 
たとえば1ドル=100円の場合、1ドル=125円に変動すれば円安です。
 

 
一見すると円の価値が上がったようにも見えますが、これは1ドルへ両替するのに100円必要だったのが、25円高い125円必要になったことから、円の価値が安い、つまり円安と表します。
 
こちらも円高と同様に、海外旅行をイメージしてみましょう。
たとえば日本からアメリカへ海外旅行へ行く際に、1万円を米ドルに両替します。
1ドル=100円の時に両替をすれば、100ドル(1万÷100=100)です。
しかし1ドル=125円の時なら、80ドル(1万÷125=80)しか両替できません。
このように円安は円の価値が低くなるので、同じお金で米ドルに両替しても受け取るお金は少なくなってしまいます。

 

 

 

円安メリット銘柄の特徴

日本は世界有数の貿易大国であり、為替相場円高・円安に変動することで、株価や社会に大きな影響をあたえます。
日本の主な貿易(輸入・輸出)は、以下の通りです。
 
輸入 … 原油天然ガス・衣類・食料など
輸出 … 自動車・半導体・電子部品・鉄鋼など
 
日本は資源が貧しく、原油天然ガスなどのエネルギー、食糧などは海外から輸入しています。
一方、自動車や半導体・電子部品などを多くの国に輸出しており、日本の経済成長を支える重要な要素の一つです。
 

円安は、日本円の価値が外貨に比べて安くなるので、自動車や半導体などを扱っている輸出企業は、仕入れコストが減り業績アップにつながります。
外貨を日本円に両替すると、同じお金でより多くの日本円に両替できるので、海外からの観光客が増えるというのもメリットの一つです。
 
日本は輸出大国であるため、円安は日本の景気を上げ、株価が上昇する要因ともいえます。
 
一方、原油天然ガスなどを扱う輸入企業は、売上げが減り業績ダウンしてしまいます。
日本円を外貨に両替すると、同じお金でもより少なくなってしまうので、海外旅行へ行きにくくなるというデメリットもあります。

 

円安メリット内の銘柄

市場別に銘柄を並べています。
個別銘柄の記事があるものは、銘柄名にリンクをつけていますので、是非そちらもチェックしてみてください。
 
RERの目安は15倍、PBRは1倍なので、それ以下だと割安といえます。
また、利回りは4%以上だと高配当銘柄といえます。
割安で高配当を狙うのも良いと思います。
 
【6817】スミダコーポレーション、【7250】太平洋工業、【9104】商船三井、【9110】NSユナイテッド海運、【5184】ニチリン
 
上記は、データ上は割安で高配当な銘柄ということになります。

 

コード 銘柄名 市場 PER PBR 利回り
1963 日揮HD プライム 22.8 0.91 2.65
3436 SUMCO プライム - 1.48 -
4044 セントラル硝子 プライム 7.2 0.64 3.97
4063 信越化学工業 プライム 25.9 3.16 1.48
4186 東京応化工業 プライム 31.3 3 1.28
4543 テルモ プライム 39.1 3.38 0.8
4626 太陽HD プライム 16.1 1.87 2.26
4631 DIC プライム 27.5 0.76 3.44
4980 デクセリアルズ プライム 18.2 4.28 1.57
5105 TOYO TIRE プライム 9.6 1.1 3.73
5108 ブリヂストン プライム 12.8 1.37 3.14
5214 日本電気硝子 プライム 12 0.66 3.48
5334 日本特殊陶業 プライム 12.7 1.69 3.13
6103 オークマ プライム 11.5 1.03 2.74
6135 牧野フライス製作所 プライム 11 0.71 2.41
6141 DMG森精機 プライム 14.9 1.94 2.41
6146 ディスコ プライム 79.3 16 0.47
6222 島精機製作所 プライム 63.5 0.53 0.73
6262 PEGASUS プライム - 0.43 0.94
6272 レオン自動機 プライム 11.3 1.2 2.63
6273 SMC プライム 32.4 3.04 1.05
6284 日精エー・エス・ビー機械 プライム 14.3 1.65 2.26
6293 日精樹脂工業 プライム 25.9 0.56 2.86
6301 コマツ プライム 12.3 1.48 3.24
6305 日立建機 プライム 11 1.34 -
6310 井関農機 プライム 58.2 0.34 2.91
6315 TOWA プライム 42.2 4.64 0.41
6326 クボタ プライム 12.1 1.25 -
6330 東洋エンジニアリング プライム 7.1 1.03 1.25
6358 酒井重工業 プライム 12.7 1.03 3.94
6367 ダイキン工業 プライム 22.6 2.41 1.18
6395 タダノ プライム 16.8 0.88 1.83
6418 日本金銭機械 プライム 15.3 1.2 2
6432 竹内製作所 プライム 11.3 1.91 2.76
6440 JUKI プライム 18.9 0.51 3.68
6448 ブラザー工業 プライム 14.4 1.1 2.42
6472 NTN プライム 18.8 0.7 3.14
6479 ミネベアミツミ プライム 24.2 1.78 1.36
6480 トムソン プライム 16.5 0.62 2.84
6501 日立製作所 プライム 24.2 2.43 -
6503 三菱電機 プライム 20.4 1.56 1.96
6586 マキタ プライム 28.4 1.36 -
6588 東芝テック プライム - 2.18 1.49
6592 マブチモーター プライム 25.3 1.16 2.74
6594 ニデック プライム 27 2.35 1.18
6702 富士通 プライム 22.4 2.91 1.03
6724 セイコーエプソン プライム 15.7 1.12 2.83
6740 ジャパンディスプレイ プライム - 1.02 -
6752 パナソニックHD プライム 7.4 0.81 2.41
6754 アンリツ プライム 20.7 1.39 3.18
6762 TDK プライム 23.5 1.75 1.56
6770 アルプスアルパイン プライム - 0.62 2.6
6789 ローランドDG プライム - 1.83 -
6794 フォスター電機 プライム 13.4 0.48 2.07
6800 ヨコオ プライム 25.4 0.74 2.88
6817 スミダコーポレーション プライム 7 0.73 4.33
6820 アイコム プライム 17.5 0.8 2.32
6841 横河電機 プライム 16.8 2.2 1.14
6857 アドバンテスト プライム 77 12.35 -
6902 デンソー プライム 22.3 1.72 1.79
6914 オプテクスG プライム 13.9 1.59 2.04
6941 山一電機 プライム 23.9 1.31 1.28
6952 カシオ計算機 プライム 21.3 1.36 -
6954 ファナック プライム 33.1 2.48 -
6958 日本CMK プライム 19.4 0.69 1.8
6963 ローム プライム 20.2 1.03 1.99
6971 京セラ プライム 29.3 0.93 2.41
6976 太陽誘電 プライム 147 1.4 2.53
6981 村田製作所 プライム 23.9 2.16 1.75
6988 日東電工 プライム 20.1 2.12 1.84
6997 日本ケミコン プライム - 0.66 -
7003 三井E&S プライム 12 2.02 0.15
7011 三菱重工業 プライム 24 2.38 1.18
7012 川崎重工業 プライム 69.7 1.47 0.8
7201 日産自動車 プライム 6 0.42 2.39
7203 トヨタ自動車 プライム 11.5 1.59 -
7211 三菱自動車 プライム 5.3 0.8 2.01
7238 曙ブレーキ工業 プライム - 0.4 -
7250 太平洋工業 プライム 6.8 0.65 4.42
7261 マツダ プライム 6.6 0.69 2.82
7267 ホンダ プライム 9.5 0.76 3.09
7270 SUBARU プライム 7.6 1.09 2.8
7272 ヤマハ発動機 プライム 7.8 1.21 3.63
7309 シマノ プライム 37.1 2.5 1.28
7313 ティーエステック プライム 21.5 0.83 2.61
7731 ニコン プライム 20.2 0.83 3.18
7732 トプコン プライム 61.9 1.89 2.38
7733 オリンパス プライム 10 3.37 0.83
7741 HOYA プライム 40.3 7.59 -
7751 キヤノン プライム 14.5 1.32 3.36
7752 リコー プライム 18.4 0.82 2.7
7762 シチズン時計 プライム 11.7 1.05 3.97
7974 任天堂 プライム 22 3.9 2.28
8035 東京エレクトロン プライム 52.7 11.46 0.95
8053 住友商事 プライム 9 1.06 1.97
8058 三菱商事 プライム 15.4 1.67 1.97
9101 日本郵船 プライム 9.6 0.76 3.11
9104 商船三井 プライム 7.3 0.75 4.24
9107 川崎汽船 プライム 14.1 0.98 3.98
9110 NSユナイテッド海運 プライム 7.1 0.83 4.32
9119 飯野海運 プライム 7.5 1.09 4.06
3355 クリヤマHD スタンダード 7.6 0.63 3.53
4957 ヤスハラケミカル スタンダード 25.3 0.33 1.67
5184 ニチリン スタンダード 9.2 0.94 4.16
5218 オハラ スタンダード 17.6 0.67 1.77
5984 兼房 スタンダード 20.7 0.36 2.02
5998 アドバネクス スタンダード 115 0.75 1.42
6210 東京機械金属 スタンダード - 0.87 4.38
6217 津田駒工業 スタンダード 10.1 1.53 -
6366 千代田化工建設 スタンダード 5.8 3.31 -
6772 コスモス スタンダード 6 0.7 2.75
6993 大黒屋 スタンダード - 1233 -
7014 名村造船 スタンダード 10.9 2.11 0.49
7018 内海造船 スタンダード 4.2 0.88 2
7214 GMB スタンダード 7.7 0.27 2.6
7217 テイン スタンダード 11.3 0.85 3.57
7709 クボテック スタンダード - 7.19 -
7859 アルメディオ スタンダード 12.9 4.28 -
8018 三共生興 スタンダード 13.5 0.72 3.47
9115 明海グループ スタンダード 5.2 0.63 0.64
9130 共栄タンカー スタンダード 210 0.44 1.82

 

 

今後の円安メリット銘柄

輸出企業は、円安になると売り上げが増えます。
海外での売上が、円換算したときに増えるからです。
海外で生産・販売しているグローバル企業も同様に、海外子会社の売上が増えれば、日本の本社の売上も拡大します。
 
海外での売上比率が大きい企業ほど、このメリットは大きくなります。
一方で、原材料や製品を海外から調達している企業は、円安になると円換算でのコストが増えるため、利益面ではマイナスの影響を受けます。
要するに、円安がプラスに働くかマイナスに働くかは、海外での売上増と、調達面などでのコスト増のバランス次第となるわけです。
 
日本を代表する輸出企業としては、自動車・半導体・精密機器・農業機械などがあります。
 
参考に、私が注目している円安メリット銘柄の【6857】アドバンテストの10年チャートです。
 

 

アドバンテストは、半導体検査装置の大手で、半導体産業の拡大とともに成長している企業です。

世界的に半導体産業の重要性が増しているため、円安メリットを大きく受けることができます。

 

 

他には、【7270】SUBARUの10年チャートです。

 

 

SUBARUは、水平対向エンジンや四輪駆動車、安全技術に強みを持ち、米国売上比率が高い自動車メーカーです。

米国の売上比率が高いので、円安メリットを受ける銘柄になります。

 

tomokutchi.hatenablog.com

 

 

その他のセクター

tomokutchi.hatenablog.com

tomokutchi.hatenablog.com

 

まとめ

円安メリット銘柄には、日本の主要産業が多く含まれており、現在の日経平均株価の史上最高値更新に大きく貢献しました。
日本の株式市場を牽引する銘柄なので、今後も成長が期待できるセクターになります。
 
特に、自動車や半導体は世界的にも話題となることが多く、パフォーマンスが高いセクターです。
そのため、投資家としては上昇時に備えて、安いところで仕込んでおきたいところです。
 
今後も円安はしばらく続くと思われますので、今回紹介した銘柄も含めて、ご自身の良いと思う銘柄をウォッチしておくことが重要だと思います。
 
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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