こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
最近防衛費増額の件で、税制に注目が集まっていますが、2023年度税制改正大綱が本日決定しました。
今回は、防衛費増額だけでなく、少額投資非課税制度(NISA)拡張、エコカー減税延長など、国民の興味のありそうな税制が含まれています。
もちろん、経済的自立を目指している私も興味を持っています。
今回は、本日決定した税制改正大綱の内容について書いていきたいと思います。
目次
防衛費増額について
防衛費増額の財源を賄うため、法人税・所得税・たばこ税の3つの税目で増税などの措置をとることが決定されました。
防衛力の抜本的な強化に必要な税源として、5年後の2027年度に1兆円余りを確保するために、増税を複数年かけて実施するとしています。
法人税は、中小企業などに配慮する措置をとったうえで、納税額に4%から4.5%の付加税を課すとしています。
所得税は、納税額に1%の新たな付加税を課すとしています。
一方で、東日本大震災からの復興予算を充てる「復興特別所得税」は、税率を1%引き下げたうえで、復興財源の総額を確保するのに必要な期間、課税期間を延長するとしています。
たばこ税は、1本当たり3円相当の引き上げを段階的に行うとしています。
それぞれの措置を始める時期は、「2024年以降の適切な時期」とするにとどめています。
しかし、上記の増税は来年の通常国会に提出する法案には盛り込まれず、まだ決まっていない具体的な実施時期などについて、税制調査会で来年改めて議論することにしています。
この増税は、党内外から反発が強く、今後どのようになるかは分からない状況です。
少額投資非課税制度(NISA)拡張について
先月NISAについては記事にしましたので、こちらも合わせてご覧ください。
今回決定したこととしては、年間投資枠を積み立て型で3倍、一般型で2倍まで拡大するということです。
非課税期間や対象商品が異なっていた2つの制度(一般NISAとつみたてNISA)を統合し、同一口座内で併用できるようにすることで、使い勝手がよくなります。
非課税期間も無期限となります。
投資枠は、つみたてNISAは40万円から3倍の120万円に拡大、一般NISAは名称を「成長投資枠」と変更した上で2倍の240万円まで拡大となりました。
これにより、現行では積み立て型で800万円、一般型で600万円だった生涯の非課税投資枠も1800万円(うち成長投資枠は1200万円)に広がります。
月30万円づつ投資すると、1年で年間投資枠360万円となります。
毎年満額の360万円を投資するとすると、5年で生涯投資枠に達する計算になります。
5年で生涯投資枠満額を投資する方は、かなりの強者ですね。
エコカー減税延長について
燃費の悪いスポーツカー好きの私には関係ありませんが、エコカー減税の延長も決定しました。
エコカー減税とは、車検の際にかかる自動車重量税を減免するものです。
来年度4月末の期限を来年末まで据え置き、それ以降、対象となる車の燃費基準を段階的に引き上げながら、2026年4月まで延長します。
その他
祖父母などからの援助に伴う贈与税の特例措置は、教育資金は3年、結婚や出産などにかかる資金は2年それぞれ延長し、贈与税と相続税の見直しでは、生前に贈与された財産と死後に相続した財産を合算して課税額を計算する期間を3年から7年に延ばします。
さらに、1年間の総所得が30億円を超えるような著しく所得の高い人を対象に3年後から課税を強化します。
年間所得1億円を境に所得税の負担額が下がる「1億円の壁」の打破をするためものですが、不十分であることが否めません。
金融市場に与える影響に配慮して金融所得課税にはメスを入れず、総所得が30億円を超える超富裕層に絞って追加の税負担を求める案が採用されました。
対象は200~300人程度にとどまり、いびつな逆転現象を解消するには迫力を欠いた形になりました。
最後に
防衛費増額の財源を賄うための、法人税・所得税・たばこ税の増税は、国民に大きく影響するものです。
大増税のわりに、「なぜ防衛費を増額する必要があるのか」、「なぜ税金をあげなければならないのか」といったことを国民に説明がなく行われようとしていました。
さすがに、国民や党内外からも反発があり、増税の決定は来年度の議論に見送られました。
防衛費増額については、私は一定の理解をしていますが、この数十年間給与が上がらない状態で、コロナもあったり、物価だけが上がっており、生活は苦しい人も多くなっています。
そういう方にとって、防衛のために増税するというのは納得がいかないのは当然のことです。
少なくとも、しっかり国会で議論をして、国民に説明をして一定の理解を得てから増税をするべきと私は思います。
新NISAについてですが、私にとってはうれしい制度となったと思っています。
投資枠も増えて、期間も無期限になったことで、より投資でお金を増やせる可能性が高まっています。
一方で、NISAで投資をする人としない人で貧富の差は今よりもさらに大きくなるでしょう。
今回超富裕層には課税強化されましたが、富裕層の税金は軽いままです。
自分のできる範囲内で、NISAで投資をして、お金を増やすことをおすすめします。
私は、現行の一般NISAで月10万円づつ満額の年120万円を投資しています。
その他に、NISA枠外でも積み立て投資を月20万円づつしているので、新NISAではその分もNISA枠内で行うことができるようになります。
現行のNISA制度については、以下の記事で説明していますので、ご興味があればご覧ください。
防衛費増額のための増税は、来年議論になっているものの、法人税・所得税・たばこ税の増税はいずれ決定されると思います。
このような増税もあれば、NISAやエコカー減税、贈与税などのお得な制度も決定されています。
まずこういう情報を入手するということが第一歩だと思います、知らなければお得な制度も活用できないし、節税もできません。
その点でいうと、この記事を見て頂いている方は、第一歩を踏み出されていて、あとはお得な制度を活用する、節税の行動をとるだけです。
お得な制度をフル活用して、節税できるところはして、できるだけ早く経済的自由を勝ち取って、豊かな生活をおくれるようにしていきましょう。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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