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【生き方】中年クライシス(ミッドライフ・クライシス)の症状と克服方法

こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。

 

人生の中頃、40代ともなると、自分の人生について振り返る人は多いのではないでしょうか。

仕事盛りな20代~30代を終えて、ちょうど落ち着いたタイミングで、ふと自分の人生について考えることが増えてくると思います。

 

 

私もそうで、20代~30代は仕事をすることで精いっぱいでしたが、40代になってふと自分の人生を考えた時に、これで良かったのか?このままで良いのか?自分のやりたいことは何なのか?といった疑問にぶち当たりました。

 

そんなことを強く思い詰めることで、私は医師からうつ病と診断されるほどになりました。

うつ病・休職に関する記事は以下になりますので、宜しければご覧ください。

 

tomokutchi.hatenablog.com

tomokutchi.hatenablog.com

 

この症状をネットなどを見ていると、「中年クライシス」という40代50代での危機についての情報に目がとまりました。

 

以下の記事でも書きましたが、40代男性がメンタル不調になる割合が最も高い世代です。

 

tomokutchi.hatenablog.com

 

今回は、中年クライシス(ミッドライフ・クライシス)について調べてみましたので、こちらについて書いていきたいと思います。

 

40代50代の方で、自分の在り方などについて悩んでおられる方におすすめの記事になります。

 

 目次

 

ミッドライフ・クライシスとは?

「中年の危機」とは、ミッドライフ・クライシスを直訳したもので、人生の中頃に、自分の人生について問い直さずにはいられなくなる、アイデンティティの不安定な状態のことです。

多くの人がこのアイデンティティの不安に直面し、アメリカの心理学者ダニエル・レビンソンによれば80%の人が中年期に大きな危機を迎えるとされています。

 

中年の危機を感じるタイミングは人それぞれで、早い人で30代後半、遅い人で50代になってから迎えることもあります。

 

思春期には、「自分は何者なのか」という葛藤が生まれますが、中年の危機での同じようなことが起こることから、別名「第二の思春期」とも呼ばれています。

再度、自分自身が何者なのか、自分の生き方はこれでいいのか、問いかけることになります。

 

「中年の危機」は、誰もが無関係ではない問題です。

40~50代になれば、個人差はあれ、頭と体も若い頃とはかなり違います。

人生に限りがあることを、はっきりと意識するのも、この時期からかもしれません。

 

「この先、自分に残された時間をいかに有意義に過ごしていくか?」は基本、人生の後半では大きな課題のひとつです。

 

もっとも「残りの時間」は、実は50年以上ある可能性も十分あるでしょうが、中年期のそうした思いが、心の焦燥を呼び、その結末がかなり稀とはいえ、ある日突然、妻と子供を残して家でしてしまうといったことにもなります。

 

 

 

ミッドライフ・クライシスに起き得る問題

20代~30代にかけては仕事に打ち込む人が多く、仕事を頑張ってきた人が40代になって、「ある程度の思い描いていたものを手に入れてしまっている」状態であることがしばしば見受けられます。

 

しかし、欲しかったものというのは、手に入れてしまったら意外と喜びが続かないものです。

あれほど手に入れたかったのに、実際は思っていたほどの幸福感が得られず、それどころか体力や記憶力の衰えを感じて、「失うもの」を意識する時期になります。

 

自分自身の限界が見えてしまったり、頑張っても大した成長ができないと実感したりして、「この先どうしたらいいか分からない」と焦燥感を覚え始めます。

また、女性に「更年期障害」と言われるものがありますが、40代は男性がホルモンバランスの乱れを起こしやすい時期だと言われています。

ホルモンバランスが乱れることにより、イライラや抑うつ感などを抱えやすくなります。

 

以下のような状況が、その一例になります。

 

ある40代の男性が、ある日突然妻にこう切り出しました。

「自分の人生がもうおしまいだ。こんな生活にはもう疲れた。」

 

それを聞いた妻は、夫がなぜそんなことを言い出したのか、全くわかりません。

場合によっては、「何をわけの分からないことを言っているのか。」と、軽く流してしまうかもしれません。

 

もっとも夫側には、その問題発言に至るまでに、様々な葛藤が心の中を渦巻いていました。

 

こうした家族には、意味不明な発言の後に、当人が家族を残して家出するといった、真のミッドライフ・クライシスが数自体はかなり少ないですが、時に起こるのです。

それは、残された家族にとって、まさに青天の霹靂です。

 

この例でのそうですが、真のミッドライフ・クライシスになると、何かその前兆があっても、周りの家族は、その深刻さを見落としがちです。

 

しかし、当人の心の苦しみはマグマのように吹き溜まっています。

その苦しい圧力から逃れるかのように、周囲の者には考えられない行動を、ごく短期間にいくつも実行してしまう可能性もあります。

 

例えば、上記の例でも、その家出の少し前に、それまで長く勤めていた会社を、家族には何の相談もなく辞めていたりします。

また、それとは違うクライシスでは、不倫相手を懸命に探し求める、当てのない長い旅に出る、あるいは必要もない高価な物を買いあさる等があります。

 

ミッドライフ・クライシスでは、そうした周りの目には非常に悪く映りがちな問題が、1つに限らずいくつも、ごく短期間のうちに、いわばスイッチが入ってしまったかように遂行される可能性もあることには、しっかり注意したいです。

 

そうした状況は、いわば当人は自分の気持ちのまま走りだした状況です。

そうした際に精神科的な対処が最も必要なのは、その走り出した当人よりも、むしろそのショックを真に受けて苦しむ、家族だといえる面もあります。

 

 

ミッドライフ・クライシスの要因

ミッドライフ・クライシスの要因は基本的には、40~50代になって初めて現れた変化や、直面せざるを得ない問題です。

それは生活環境の大きな変化の場合もあれば、更年期の到来のように、加齢に関わる問題の場合もあります。

 

また、冒頭でも述べましたが40~50代になって、先の人生を意識して、その焦燥感で、ミッドライフ・クライシスが始まる可能性もあります。

 

いずれにせよ、それが始まり出した時点で、自分の心の在り方やライフスタイルが、その時点での自分にマッチしていなければ、その心の葛藤はさらに深刻化する可能性もあります。

例えば、「自分のピークはもう過ぎた」といった観念を、心から払いのけるために、ミッドライフ・クライシスに関わる何かが始まる可能性もあるのです。

 

「中年の危機」を放っておくと

中年の危機(ミッドライフ・クライシス)は、多くの人が経験するものですが、悩みの内容や深刻さは人それぞれです。

 

自分の中でいろいろと考えているうちに不安から抜け出せていることもあれば、一人で悩んでいるうちに深刻さが増して、うつ病などのこころの病を招くこともあります。

さらに、「モヤモヤした状態から抜け出したい」という焦りから、浮気や不倫をしたり、アルコールなどに依存したりする傾向があるので、注意が必要です。

 

今まで築いてきたものが崩れたり、人によっては離婚を招いてしまったりすることもあり、決して楽観視することはできません。

 

 

 

ミッドライフ・クライシスを回避するための「自分再定義」

ここまで述べてきたような、非常に深刻なミッドライフ・クライシスは、かなり稀に起きることです。

大抵の方のミッドライフ・クライシスは、「毎日がパッとしない」程度のレベルに収まるはずです。

 

もっとも、パッとしない毎日もそれなりに辛いもの。

その辛さを必要以上に辛くしないためには、「いかに今の、そしてこれからの自分を再定義するか」は、避けては通れぬ課題かもしれません。

 

それは、「この中年期をどう生きるべきか」といった、いわば哲学的な問いになるかもしれませんが、それにしっかり答えるためには、過去の偉大な先人たちの言葉が出どころになるかもしれません。

 

たとえば、アイデンティティなど、心理学の基本概念をいくつも生み出した、高名な発達心理学エリク・エリクソン(1902~1994)の言葉ですが、「40~60代までの成人後期における、発達課題は”生殖性の獲得”で、もしその獲得に失敗すれば、その後の人生が停滞しやすい」のです。

 

この「生殖性」という言葉は、人の生殖に関わる言葉に聞こえるかもしれませんが、心理的な学術用語で、自分がそれまでの人生で身につけたことをいかに次の世代に伝えていくか、といったことです。

 

子育ても「生殖性」の一形態です。

エリクソンによれば、人は中年期に入ると、「自分」という狭い意味の成功では十分な満足感を得にくくなり、心身を充実させるためには、周囲の人、ひいては社会の役に立っている、という意識が重要だとしています。

 

 

 

「中年の危機」への対処法

中年の危機(ミッドライフ・クライシス)に直面した場合の対処法として、「自分再定義」の他に以下のようなことがあります。

 

運動をする

運動をすることで、気分をすっきりさせる効果があります。

なかなか抑うつ気分が晴れない、何をやってもモヤモヤする、そんなときは運動を取り入れてみましょう。

 

新しいことを始める

これまで興味があったけど後回しにしていたことを新しく始めてみるのもおすすめです。

スポーツや一人旅など、新しく始めることで視野も広がりますし、何か新しいことをしている時期は前向きな気持ちになりやすいです。

 

ただし、ポイントは「今までやっていることを大きく変えずに新しいことをする」ことです。

急な転職や起業など「今までやってきたものを辞めて新しいことをする」ことは、焦りや不安からするべきものではありません。

今までやっていることは続けつつ、何か新しいことをプラスで始めてみましょう。

逸脱行為は厳禁です。

 

 

 

勉強をする

何かを学ぶということは、自分の価値を高めることができますし、新しい知識を迎え入れるという前向きな姿勢をつくることができます。

仕事に役に立つことや、外国語の勉強、趣味に関連していることを改めて学んでみるのもいいでしょう。

 

情報を選別する

SNSをよく見る人は、注意が必要です。

SNSは不安や嫉妬などのネガティブな感情を引き起こしやすいと言われています。

 

本当に必要だと思う媒体を選別することで、本来不要な情報が入ってこないようにしたり、時間を有効に活用したりすることができるので、気持ちを前向きに保つことができます。

 

カウンセリングを受ける

中年の危機に対して、一人では上手く対処できないことも多く、カウンセリングを受けてみるのも一つの手といえるでしょう。

カウンセラーと対話することで、自分が何に対して悩んでいて、どんな不安を抱えているのかということを整理しやすくなります。

 

また、カウンセラーと一緒に具体的な解決策まで考えていくことができるため、今後のアクションについてもはっきりしやすくなります。

専門的な意見を参考にしたいという方はカウンセリングを活用してみましょう。

 

 

 

まとめ

症状は人それぞれありますが、中年クライシス(ミッドライフ・クライシス)は誰にでも起こることのようです。

 

私もこの数年間、自分の在り方について悩み、それをこじらせて休職中です。

休職中も自分の在り方について悩み苦しんでいますが、答えは見つかっていません。

 

ただ、社会に貢献できている実感ができる仕事がしたいと思っています。

これは、上記で書いた「生殖性」という部分なのだと思います。

 

そういう意味では、現在の仕事は社会に貢献できている実感ができていないと感じており、それを実感できるような仕事に変わる必要があるのかもしれません。

それは以前から感じており、様々な副業をしたりしていますが、まだ副業だけで生計を立てるまでには至らず、今の仕事を辞めるという選択ができていない状況です。

 

しかし、色々と思い悩むだけではなく、行動してみることが重要だと思っています。

行動をする中で、悩みが解消されることもあります。

 

同じように思い悩んでいる方は、つらいとは思いますが、何か行動を起こすことをおすすめします。

それでも、つらい状況が解消されないのであれば、専門のカウンセラーに相談してください。

 

私もうつ病と診断はされましたが、まだ余裕のある状態で医師に相談をしました。

このまま仕事を続けると、いつか本当に働けない、精神的に立ち直れないという状態でした。

本当に限界を迎える前に、カウンセラーなり医師なりに相談してください。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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