こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私は、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、今ある資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
日本株式投資をされる方の必需品といえるのが、以下の四季報になります。
お持ちでない方は、以下から購入して読まれることをお勧めします。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで20年以上様々な日本株銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残し、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
決算発表時やIRが出たタイミングで、最新の情報に更新しますので、読者登録やブックマークをして定期的にチェック頂くと非常に効果的です。
また、更新時にはX(Twitter)で発信しますので、私のXをフォロー頂くとさらにタイムリーな情報が受け取れ、効果的ですので、フォローをよろしくお願いします。
今回は、研究開発に特化したファブライト企業で、半導体向け検査装置メーカーであるレーザーテックについて調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年10月31日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:レーザーテック公式HP)
レーザーテックは、半導体向けマスク欠陥検査装置の開発・製造・販売を主力事業としている会社になります。
東京証券取引所プライム市場銘柄
日経平均株価およびTOPIX Large70、JPX日経400、JPXプライム150の構成銘柄の1つ
経営理念は「世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる」、
ミッションは「光技術の分野で、どこよりも早くソリューションを提供し、お客さまの問題解決に貢献する」です。
「世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる」の経営理念の下、研究開発に特化したファブライト企業として、強みとする光応用技術を用いた数々の検査・計測のソリューションを提供しています。
半導体以外にも、顕微鏡ビジネスを通じて培った大学などの教育機関やさまざまな産業の研究開発部門との関係を生かし、二次電池の高性能化に資する電気化学反応の可視化装置や、パワーデバイスに用いられるSiC/GaNウェハ検査装置などのビジネスを生み出しています。
売上の10%を研究開発に投じ、全従業員の6割強がエンジニアという研究開発にウェイトを置いた経営体制をとっています。
利益率の非常に高い研究開発型の企業です。
(引用:レーザーテック公式HP)
主な取引先は、TSMCなどの台湾の半導体メーカーや韓国のサムスンなどで、世界の半導体トップ企業に検査装置を納品しています。
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関連セクター
沿革
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1960年 - 有限会社東京ITV研究所を設立
1962年 - 日本自動制御株式会社を設立
1971年 - 自社ブランド製品第一号となるテンションアナライザー発売
1975年 - 半導体業界に参入し、LSIフォトマスク・ポンホール検査装置を開発・発売
1976年 - LSIフォトマスク欠陥検査装置「1MD1」を開発・発売
1977年 - LSIフォトマスク欠陥検査装置が日刊工業新聞社「1977年十大新製品賞」を受賞
1979年 - 米国サンマテオに初めての駐在員オフィス設立
SEMICON Westに初めて出展
1980年 - 「中小企業庁長官賞」を受賞
「大河内記念技術賞」受賞
ドイツ・デュッセルドルフに駐在員事務所を開設
下請け業務がなくなり自社製品100%に
1981年 - LSIレチクル欠陥検査装置「2RD1」発売
1982年- レチクル欠陥検査装置が日刊工業新聞社「1982年十大新製品賞」を受賞
1985年 - ロンドンにヨーロッパ支店を設立
走査型カラーレーザー顕微鏡「2LM11」を開発・発売
1986年 - 日本自動制御株式会社からレーザーテック株式会社に社名変更
カリフォルニア州サンノゼにLasertec U.S.A., Inc.を設立
1987年 - FPD用大型フォトマスク欠陥検査装置「20MD」を開発・発売
1988年 - 走査型レーザー顕微鏡が「第5回神奈川工業技術開発大賞」を受賞
1990年 - 日本証券業協会に株式を登録し、店頭公開
1993年 - 液晶用カラーフィルタ自動欠陥検査装置「1CF20」および突起修正装置「1RL20」を開発・発売
位相シフト量測定装置「1PM11」を開発・発売
1994年 - 韓国支店設立
位相シフト量測定装置「MPM100」発売
1997年 - コンフォーカル(共焦点)顕微鏡「1HD200」を発売
1998年 - コンフォーカル(共焦点)顕微鏡が「第15回神奈川工業技術開発大賞」を受賞
2000年 - マスクブランクス欠陥検査装置 MAGICSシリーズ初代機「M1320」を開発・発売
2001年 - 韓国ソウル市にLasertec Korea Corporationを設立
2002年 - ISO9001:2000を本社にて取得
2005年 - 台湾支店設立
2006年 - フォトマスク欠陥検査装置MATRICSシリーズ「MATRICS X653」を開発・発売
2007年 - Forbes Asia誌の「Best Under A Billion賞」を受賞
2008年 - 新横浜に研究開発センター兼本社社屋を建設、移転
新横浜本社ビル完成に伴い西日本営業所の機能を本社に統合
ヨーロッパ支店を解消しUSA支店に変更
2009年 - 太陽電池変換効率分布測定機MAPシリーズを開発・発売
SiCウェハ欠陥検査/レビュー装置「SICA61」を開発・発売
2010年 - 台湾新竹県にLasertec Taiwan, Inc.を設立
透明ウェハ欠陥検査/レビュー装置 WASAVIシリーズ「TROIS32」を開発・発売
2011年 - 横浜市の知財経営評価で「横浜価値組企業」に認定(最上位AAA評価)
2012年 - 東京証券取引所市場第ニ部に上場
電気化学反応可視化コンフォーカルシステム「ECCS B310」等リチウムイオン電池関連装置を開発・発売
リソグラフィプロセス検査装置「LX330」を開発・発売
2013年 - 東京証券取引所市場第一部に上場
特許活用優良企業として「特許庁長官賞」を受賞
2014年 - 電気化学反応可視化コンフォーカルシステム「ECCS B310」が日刊工業新聞社「十大新製品賞」を受賞
2017年 - 中国上海市にLasertec China Co., Ltd.を設立
EUV光(波長13.5nm)を用いたEUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置「ABICS E120」を開発・発売
2018年 - ISO14001:2015およびOHSAS18001:2007を本社にて取得
EUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置「ABICS E120」が日刊工業新聞社「十大新製品賞『日本力賞』」を受賞
2019年 - シンガポールにLasertec Singapore Service Pte. Ltd.を設立(2023年Lasertec Singapore Pte. Ltd. に社名変更)
アクティニックEUVパターンマスク欠陥検査装置「ACTIS A150」を開発・発売
2020年 - 「2020年版 経済産業省認定グローバルニッチトップ企業100選」に選定
アクティニックEUVパターンマスク欠陥検査装置「ACTIS A150」が日刊工業新聞社「十大新製品賞『日本力賞』」を受賞
2022年 - 新横浜で新研究開発拠点Lasertec Innovation Parkの物件取得
事業内容
レーザーテック社の事業セグメントは大きく分けて以下の3つです。
半導体およびFPD関連をはじめとする産業分野で、光応用技術を用いた検査・計測のソリューションを提供しています。
【連結事業】半導体関連装置 86%、他製品 2%、サービス 12%
EUVリソグラフィの実用化や新しい材料や構造の導入によって微細化が進む半導体製造プロセスにおいて、当社の検査・計測装置はなくてはならない存在となっています。
当社の主力製品であるフォトマスク関連の欠陥検査装置に関しては、EUVマスクブランクス欠陥検査装置が業界標準の検査装置として採用されているほか、マスク欠陥検査装置も最先端のリソグラフィにおいて高いシェアを獲得しています。
ウェハ関連の検査・測定装置についても、ウェハエッジ検査、膜厚全面検査、Si厚さ測定、SiCウェハ欠陥検査などの多様なソリューションを取り揃えてお客さまのニーズにお応えしています。
(引用:レーザーテック公式HP)
FPD
高精細FPDフォトマスクの検査装置として、業界標準の地位を確立しています。
(引用:レーザーテック公式HP)
レーザー顕微鏡
半導体材料、透明膜、コーティング材料、無機/有機材料、各種バイオ系試料、金属部品、プラスチック加工部品など、幅広い産業分野において、研究開発、品質管理に活用されています。
(引用:レーザーテック公式HP)
現在売上げの大半を占めるのが半導体関連装置で、海外の売上比率が80%以上になっています。
レーザーテック社では「グローバルニッチ戦略」という戦略を掲げており、4つの分野で世界シェア100%の製品を開発しています。
時価総額
レーザーテックの時価総額は1.8494兆円です。(2024年11月1日現在)
社員の状況
従業員数:連結 1,017名
単体 479名
平均勤続年数:8.3年
平均年齢:39.9歳
平均年収:1,638万円
業績
2024年8月7日に出された2024年6月期の決算短信は以下になります。
連結売上高は前期比39.7%増、経常利益は28.8%増の820億2,100万円です。
売上高営業利益率は、前年の40.76%から38.11%と悪化しました。
(引用:レーザーテック公式HP)
2025年6月期の業績予想は増収増益です。
次に、2024年10月31日に発表された2025年6月期の1Q決算の結果です。
連結売上高は22.3%減で、親会社の所有者に帰属する四半期利益は16.0%増の89億3,000万円となっています。
売上高営業利益率は前年同期の21.73%から43.34%と大幅に改善しました。
第1四半期時点の経常利益の進捗率は12.24%でした。
計画に対して、業績の進捗は遅れています。
適時開示情報
2024年11月1日 2025年6月期 第1四半期決算短信
2024年8月7日 2024年6月期決算短信
2024年8月7日 剰余金の配当に関するお知らせ
▼クリックで詳細表示
2024年4月30日 2024年6月期 第3四半期決算短信
2024年1月31日 2024年6月期 第2四半期決算短信
2024年1月31日 2024年6月期通期業績予想の修正、剰余金の配当(中間配当)及び配当予想の修正に関するお知らせ
2023年10月31日 2024年6月期 第1四半期決算短信
2023年8月7日 2023年6月期決算短信
2023年7月24日 2023年6月期通期業績予想の修正、2024年6月期通期業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ
2023年4月28日 2023年6月期第3四半期決算短信
2022年8月5日 2022年6月期決算短信
株主還元について
過去の配当利回りと配当性向は以下です。
近年は35%程度の配当性向ではありますが、人気の銘柄のため配当利回りは0.6%程度と小さいです。
2013年6月 1.91% 33.6%
2014年6月 2.64% 30.9%
2015年6月 2.72% 35.1%
2016年6月 4.11% 35.6%
2017年6月 1.79% 35.7%
2018年6月 1.09% 35.1%
2019年6月 1.10% 35.7%
2020年6月 0.42% 35.4%
2021年6月 0.35% 35.1%
2022年6月 0.60% 35.2%
2023年6月 0.83% 35.2%
2024年6月 0.64% 35.1%
2024年11月 1.47%
(引用:レーザーテック公式HP)
株主優待はありません。
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
レーザーテックは、6月と12月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/6/26(水)、2024/12/26(木)です。
権利落ち日は、2024/6/27(木)、2024/12/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2021年まできれいに右肩上がりに上昇し、一旦は下落しましたが、再度上昇しています。
直近下落しています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、下落傾向が続いています。
過去6か月チャート
株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 35.84倍 (予 28.61倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 14.71倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価は割高です。
EPS(1株当たりの純利益) 655.04 (予 820.51)
BPS(1株当たりの純資産) 1,595.90
(引用:レーザーテック公式HP)
ROE(自己資本利益率) 39.99% (予 51.41%)
ROA(純資産利益率) 21.78% (予 28.32%)
(引用:レーザーテック公式HP)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は非常に優良といえます。
自己資本比率 55.1%
(引用:レーザーテック公式HP)
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は非常に良いといえます。
信用倍率 16.70倍(2024年10月25日現在)
比較される銘柄
まとめ
高収益で売上利益ともに右肩上がりに成長しているので、長期的に投資するには良い銘柄でしょう。
2024年6月期の業績予想は、昨年の業績の伸びから考えると寂しいですが、上方修正が入ることを期待したいとことです。
ただし、かなり先の成長した業績まで織り込まれているので、成長鈍化には注意が必要です。
独自の技術を持っており、将来も有望です。
配当は大きくありませんので、配当狙いで買うようなものではありません。
長期投資でキャピタルゲイン狙い、プラスアルファで配当を貰うというスタンスが最良です。
あるレンジで株価が推移しているようなので、レンジ下限で買って短期投資するのも良いです。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:◎
安全性:◎
成長・将来性:◎
収益性:◎
規模:◎
割安度:✖
値動き:△
高配当投資:△
長期投資(値上がり益):◎
短期投資:〇
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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