こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。
私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。
サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。
投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。
様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。
銘柄の事業内容は?、業績はどうか?、配当はいくらなのか?、現在の株価はいくらか?などを知って、投資するかしないかを決定したり、買い時・売り時を判断したりします。
私はこれまで様々な銘柄に投資をしてきましたが、株式銘柄を分析した結果を残すことはしてきませんでした。
それではもったいないということで、今後の銘柄分析の結果をブログに残して、自身のためのみならず、ブログを見て頂いている方にとっても役に立てれば良いと考えています。
今回は、大手鉄鋼メーカーであり、素材・機械・電力事業も手掛ける神戸製鋼所について調査をしました。
株式投資や就活のための企業研究をしておられる方におすすめの記事になります。
以下の情報は、2024年2月9日現在の情報になります。
目次
会社概要
(引用:神戸製鋼所公式HP)
神戸製鋼所は、大手鉄鋼メーカーであり、素材・機械・電力事業も手掛ける会社です。
高炉は国内3位で、複合経営を特徴とします。
東京証券取引所プライム市場の上場企業
日経平均株価構成銘柄の1つ
KOBELCOグループは、1905年の神戸製鋼所の創立以来、社会の発展のために、お客様が必要とされる製品をお客様とともに作り、提供してきました。
創業当初は、日本が本格的な製鉄業に進出した時期であり、お客様からの要望に対し、真摯に向き合い、ものづくりに取り組んできました。
様々な課題に果敢に挑戦し、社会課題の解決や社会の発展に貢献していく姿勢は、KOBELCOグループの使命・存在意義そのものと考えています。
この姿勢に共感する人の力で、技術と伝統を繋いできました。
KOBELCOグループは、社会の期待に応えることを繰り返す中で、様々な事業を拡大し、今では鉄鋼・アルミ・素材形・溶接からなる「素材系事業」、産業機械・エンジニアリング・建設機械からなる「機械系事業」、そして「電力事業」と、多様な事業を営む世界でも数少ない企業です。
KOBELCOが実現したい未来は「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」、
KOBELCOの使命・存在意義は「個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづける」、
KOBELCOの3つの約束は以下です。
- 信頼される技術、製品、サービスを提供します
- 社員一人ひとりを活かし、グループの和を尊びます
- たゆまぬ変革により、新たな価値を創造します
(引用:神戸製鋼所公式HP)
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関連セクター
沿革
▼クリックで詳細表示
1905年 - 創立、鋳鍛鋼事業開始
1914年 - 機械事業開始
1916年 - 鋼材事業開始
1917年 - 銅事業開始
1926年 - エンジニアリング事業開始
1930年 - 建設機械事業開始
1937年 - 株式上場
アルミ事業開始
1940年 - 溶接事業開始
1955年 - 金属チタン事業開始
1962年 - 海外プラント事業開始
1983年 - 米国Midrex社買収
還元鉄/新製鉄プラントビジネス開始
1996年 - 電力卸供給事業(IPP)参入
2002年 - 神戸発電所1号機営業運転を開始
2004年 - 神戸発電所2号機営業運転を開始
2016年 - 天津アルミパネル工場稼働
電力事業部門開始
2017年 - スウェーデンQuintus社買収(IP装置の世界トップメーカー)
2019年 - 真岡発電所1・2号機営業を開始
2021年 - (株)神鋼環境ソリューションを完全子会社化
神戸発電所3号機営業運転を開始
2022年 - 三浦工業(株)との業務提携開始
神戸発電所4号機営業運転を開始
事業内容
神戸製鋼所は、以下の8つの事業領域からなります。
【連結事業】鉄鋼アルミ 43%、素形材 11%、溶接 4%、機械 7%、エンジン 6%、建設機械 15%、電力 13%、他 1%
【海外】32%
鉄鋼アルミ
鉄とアルミを製造する唯一のメーカーとして、最大限のシナジーを発揮
(引用:神戸製鋼所公式HP)
素形材
自動車・航空機・鉄道・造船等の軽量化に資する分野に注力し国内トップクラスを堅持
(引用:神戸製鋼所公式HP)
溶接
「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業」としてアジアナンバーワンとなることを目指し、溶接材料、溶接ロボットシステム、施工技術などでの溶接のトータルソリューション展開を進めています。
(引用:神戸製鋼所公式HP)
機械
産業機械や圧縮機、エネルギー機器など幅広い製品メニューを揃えています。
環境・エネルギー・自動車分野など成長市場におけるグローバル需要を取り込むべく、特徴ある製品・技術の創出に取り組むと共に、ものづくり力の強化と最適生産体制の構築を図っていきます。
(引用:神戸製鋼所公式HP)
エンジニアリング
業界トップクラスの独自プロセスや、各種技術・ノウハウを組み合わせ、まとめるエンジニアリング力を有しています。
幅広く変化する顧客ニーズに柔軟に対応し、付加価値あるソリューションを提供することで社会に貢献します。
(引用:神戸製鋼所公式HP)
建設機械
2016年4月1日、コベルコ建機(株)とコベルコクレーン(株)の経営統合により、ショベルやクレーン、2つの専門分野を持つことを強みとする建設機械メーカーとして、コベルコ建機はさらなる価値創造と豊かな社会の発展を目指しています。
「低燃費」「低騒音」といった従来からの環境技術の向上に加え、ハイブリッド技術の深化、ICTの活用、多様化する社会ニーズに対応する新製品・サービスの開発に取り組み、お客様のニーズにお応えしていきます。
世界各地に現地法人・代理店網を構築し、地域や用途により異なるニーズに対応できるグローバルな体制づくりを加速させています。
(引用:神戸製鋼所公式HP)
電力
2022年度より電力供給事業を開始し、地域の電力の安定供給に貢献しています。
更に現在、発電所の増設・新設計画を進めています。
その他
KOBELCOグループは、多岐にわたるビジネスを展開しており、絶えず「選択と集中」を繰り返すことで事業領域を変化させてきました。
それぞれの技術・サービスが融合し、新たな価値を見出していくことが、KOBELCOグループのアイデンティティーです。
(引用:神戸製鋼所公式HP)
時価総額
神戸製鋼所の時価総額は8,142.93億円です。(2024年2月9日現在)
社員の状況
従業員数:単体 11,368名(臨時1,393名)
連結 38,488名(臨時6,450名)
平均勤続年数:15.3年
平均年齢:39.5歳
平均年収:605万円
業績
2023年5月11日に発表された2023年3月期の決算短信は以下です。
連結売上高は前期比18.7%増、経常利益は14.6%増の1,068億3,700万円となっています。
売上高営業利益率は前年の4.21%から3.49%と悪化しました。
2024年3月期の連結業績予想は減収減益になります。
2023年8月8日に発表された2024年3月期の1Q決算と同時に、業績予想の修正に関するお知らせが発表されています。
売上高は下方修正ですが、その他利益は上方修正です。
2023年11月9日には、2024年3月期の連結業績予想の修正(売上高のみ下方修正)が発表されています。
次に、2024年2月9日に発表された2024年3月期の3Q決算の結果です。
連結売上高は前年同期比5.0%増、経常利益は78.9%増の1,339億2,600万円となっています。
売上高営業利益率は前年同期の3.02%から7.38%と大幅に改善しました。
第3四半期時点の経常利益の進捗率は89.28%となりました。
同時に、通期連結業績予想の修正が発表されています。
売上高は下方修正、経常利益は上方修正です。
計画以上のペースで業績は進捗しています。
適時開示情報
2024年2月9日 2024年3月期 第3四半期決算短信
2023年11月9日 2024年3月期 第2四半期決算短信
2023年11月9日 第2四半期業績予想と実績との差異に関するお知らせ
2023年8月8日 2024年3月期 第1四半期決算短信
2023年8月8日 業績予想の修正に関するお知らせ
2023年5月11日 2023年3月期決算短信
株主還元について
過去10年の配当利回りと配当性向は以下です。
近年4.0%前後の配当を出しており、高配当といえます。
2014年3月 2.92% 17.7%
2015年3月 1.80% 16.8%
2016年3月 2.02% -%(赤字)
2017年3月 0.00% -%(赤字)
2018年3月 2.81% 17.2%
2019年3月 2.41% 20.2%
2020年3月 0.00% -%(赤字)
2021年3月 1.34% 15.6%
2022年3月 6.77% 25.0%
2023年3月 3.80% 21.8%
2024年2月 4.38%
株主優待はありません。
配当権利付き最終日・権利落ち日
配当は、権利付き最終日までに買付をする必要があります。
権利落ち日以降は売却しても、配当の権利は確定できます。
神戸製鋼所は、3月と9月が配当月になります。
権利付き最終日は、2024/3/27(水)と2024/9/26(木)です。
権利落ち日は、2024/3/28(木)と2024/9/27(金)です。
株価推移
10年チャートで見ると、2015年から2019年までは下落傾向が続きましたが、2020年以降上昇傾向に反転し、2023年には急上昇をしています。
過去10年チャート
6か月チャートで見ると、9月まではきれいな右肩上がりのチャートとなっていますが、その後少し下落して横ばいです。
過去6か月チャート
株価指標
PER(株価収益率=株価が純利益に対して何倍か) 11.26倍 (予 6.81倍)
PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たりの純資産の何倍か) 0.80倍
PERの目安は15倍、PBRは1倍なので、株価は割安といえます。
EPS(1株当たりの純利益) 183.74 (予 303.83)
BPS(1株当たりの純資産) 2,590.51
ROA(純資産利益率) 2.52% (予 4.09%)
ROEの目安は10%、ROAは5%なので、経営効率は悪いといえます。
自己資本比率 34.9%
自己資本比率の目安は30%なので、安全性は良いといえます。
比較される銘柄
まとめ
鉄鋼メーカーではありますが、鉄鋼以外の事業を育てることで近年は売上・利益を伸ばしています。
複合経営を進める上で、元々低かった利益率も少しづつ改善しています。
そのため、配当も近年は高配当銘柄といえるほどに高まっています。
一方、株価は2023年に大きく上昇しています。
このまま株価が上昇していくかは、継続して売上・利益を伸ばしていけるかにかかっていると思います。
今期増益予想であるものの、減収なことが引っ掛かります。
現在、高値圏から下落中のため、タイミングを見て素直に長期投資するのが最良と思います。
高配当であるため、配当の権利取りのため、短期的に入るのもありだと思います。
非常に大型の銘柄のため、短期投資向けではありません。
ということで、私の投資判断としては以下です。
あくまでも私の私見ですので、投資の判断は自己責任でお願いします。
直近業績:〇
安全性:〇
成長・将来性:〇
収益性:〇
規模:〇
割安度:◎
値動き:△
高配当投資:◎
長期投資(値上がり益):〇
短期投資:✖
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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