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【最新版】半導体業界とは?就職・転職のすすめ、メリットとデメリット ~高年収 好業績 国策 海外出張多 裁量大 最先端技術~

こんにちは、ToMO@tomo2011_08です。

 

私は、約11年間半導体業界の上場企業で働いていました。

 

昔の半導体企業の業績は、好不調の波が大きく、最高益を出したと思ったら、次の年は赤字なんてこともありました。

しかし、近頃は昔ほどの好不調の波はなく、近年急成長して利益率も高く、高年収で日本を代表するような企業も増えています。

 

一般の方々にとっても、近年は半導体というワードを聞くことが多くなっていると思います。

最近では、半導体不足になって自動車が作れないから、自動車の納期が長くなり、中古車の価格が高騰したということもありました。

それほど、半導体の重要性は高まっているということです。

 

日本国としても、明確に半導体産業を後押しするような補助金や支援を行っていますので、将来性も抜群です。

 

そのため、現在就職や転職を考えている方にとって、半導体業界は理想的な就職・転職先になりえると思います。

しかし、半導体ってよく分からない、地味だからという理由で、就職や転職を避けることもあるでしょう。

 

 

そこでこの記事では、半導体業界とはどういうものか、どういう企業があるのか、どういう特徴があるのか、どういうメリットとデメリットかあるかなどを詳しく解説します。

 

現在就職や転職を考えておられる方におすすめの記事になります。

 

 目次

 

半導体とは?

そもそも半導体とは何かを知っている人は少ないです。

半導体の役割としては、データを保存したり、計算してくれるものになります。

 

データを記録する半導体をメモリー、データを計算する半導体をロジックと言い分けられています。

他にも電流を制御するパワー半導体や、LED半導体も存在します。

 

半導体は、主にスマートフォンやパソコン、GoogleAmazonなどではデータを保存しておくようなサーバーの施設に使用されています。

また工場などではシステムを制御するためのロボットや、携帯の電波を発信する基地局、ゲーム機やテレビ、冷蔵庫などにも使用されています。

 

半導体は、金属のような電気を通す導体と、ガラスやゴムなど電気を通さない絶縁体の中間の性質を持った物質です。

 

熱や光によって、電気を通したり通さなかったりします。

一般的には、シリコンなどの半導体を使用したIC(集積回路)やLSI(大規模集積回路)が半導体と呼ばれることが多いです。

 

 

半導体業界とは?

一言に半導体業界と言っても、その中には以下の4つの業界が入っています。

業界ごとに解説していきます。

 

半導体材料メーカー

半導体材料メーカーは、半導体の製造工程で必要となる各種材料を提供している企業群です。

 

具体的には、半導体の基板となるシリコンウエハーや、光によるエッチングに耐えるフォトレジスト、シリコンウエハーの表面を研磨するCMPスラリーなどを提供しています。

半導体の高性能化に伴い、材料へのニーズも高度化しており、半導体材料メーカーの技術力が問われています。

 

半導体材料メーカー企業>

 

半導体メーカー

半導体メーカーは、半導体そのものを製造する企業になります。

半導体の元となる素材はケイ素であり、原料メーカーから調達されます。

 

半導体メーカーでは、ケイ素の塊を円柱状にしたものを、スライスし半導体を製造します。

この状態のものを「ウエハー」と呼び、これを半導体製造装置メーカーの装置によって削り出し、半導体をつくっていきます。

 

半導体メーカー企業>

 

半導体製造装置メーカー

半導体を製造するためには、専用の精密装置が必要となります。

これらは半導体製造メーカーによって作られ、製造した半導体装置は半導体メーカーに販売されます。

 

半導体の元となる「ウエハー」を削り出す際には、目に見えないくらいの細い回路を書いていかなければなりません。

この小さな集積回路があることによって、半導体はデータの記憶や計算をすることができるようになります。

 

この工程の際にチリなどの小さいミスも許されないため、超純水や薬品を用いて洗浄されます。

また熱処理炉と呼ばれる、ウエハーに電気を通さない膜を作る装置や、光やレーザーを当てて回路を書く露光装置なども、半導体製造装置メーカーが製造しています。

 

これら精密な製造装置を作り出す企業が、半導体製造装置メーカーになります。

製造した半導体装置は半導体メーカーに販売されます。

 

半導体製造装置メーカー企業>

 

半導体商社

半導体商社は、様々な機能を持った半導体を買い付け、顧客である電子部品メーカーや精密機器メーカーなどに対して、必要な機能を持った半導体を販売する卸売業です。

半導体メーカーが製造した商品を、各産業メーカーに販売するのが半導体商社の仕事になります。

 

半導体は高度な技術が用いられているため、他業種のように下請け業者への委託製造や、代理店での販売が難しいとされています。

 

そのため電子機器や精密機器メーカーは、どの企業のどの半導体を使うべきかを、常に考えなければいけません。

そのため半導体を流通させるために、半導体商社はビジネスモデルとして必要となっています。

 

半導体製造装置メーカー企業>

 

 

半導体業界の仕事内容

半導体業界には、半導体の設計・開発から製造、販売に至るまで、さまざまな仕事があります。
ここでは、半導体業界の主な仕事内容である以下について解説していきます。

 

  • 設計・研究開発
  • 資材・ツール調達
  • 検証・評価
  • 営業

 

設計・研究開発

半導体業界の設計・研究開発では、半導体そのものや半導体製造装置の設計と開発を行います。

半導体技術は日々進化しているため、後工程まで見越した材質選択や最新のトレンドを取り入れた設計が求められます。

また、顧客のニーズに合わせたカスタマイズも重要な役割です。

 

この分野には、半導体メーカーや半導体製造装置メーカーが携わっています。

 

資材・ツール調達

半導体の製造には、シリコンウエハーなどの材料だけでなく、製造装置も必要不可欠です。

 

資材・ツール調達の仕事では、これらの材料や装置を適切に調達・管理します。

高品質な材料の安定的な確保と、コストダウンのための交渉が主な業務となります。

 

検証・評価

半導体半導体製造装置の性能や品質を確認するのが、検証・評価の仕事です。

 

ハードウェアの評価、製造工程の評価、不具合の有無などを徹底的にチェックします。検証・評価によって、製品の信頼性を担保し、品質の維持・向上を図ります。

 

検証・評価の際は、評価の手順(フロー)を明確にして、改善点を洗い出すことも重要な業務の一つです。

 

営業

半導体業界の営業は、製品を顧客に届ける重要な役割を担います。

 

半導体メーカーの営業は、半導体商社に対して自社製品を販売します。

一方、半導体商社の営業は、電子機器メーカーや産業機械メーカーなどのエンドユーザーに半導体を販売します。

 

営業には、技術的な知識とコミュニケーション能力が求められます。

顧客のニーズを的確に捉え、最適な製品を提案する能力が重要です。

 

半導体業界の市場規模

半導体業界の市場規模としては、半導体製造市場としては約50兆円半導体製造装置市場が約8兆円半導体材料が約6兆円です。※2020年

 

今後も「IoT」や「AI」などの進展とともに、確実に成長する業界です。

経済産業省の資料によりますと、デジタル革命の進展に伴って今後も右肩上がりで成長することが見込まれており、2030年には100兆円の市場規模になるとのことです。

 

日本の半導体業界の現状

かつて日本は半導体業界で世界をリードしていましたが、近年はそのシェアが大きく低下しています。

1988年時点では日本のシェア率は50.3%を占めていました(日の丸半導体とまで言われることがありました。)が、アメリカの日本市場拡大や台湾・韓国・中国の市場参入などにより、2019年には10%まで減少してしまいました。

 

ただし、半導体製造装置においては日本が米国に次ぐ31%のシェアを持ち、主要半導体部素材では世界トップの48%というシェアを誇っています。

日本は半導体の製造工程に関する高い技術力を保持しているのです。

 

つまり、上記で紹介した半導体素材メーカー」「半導体製造装置メーカー」については日本は世界トップクラスですが、「半導体メーカー」は世界から遅れをとっているということです。

 

日本の半導体産業を再び世界トップクラスに引き上げるため、国家戦略として半導体工場の新設や既存工場の拡張に取り組んでいます。

政府主導の大規模投資と産業支援により、日本の半導体業界の競争力強化が行われています。

 

ニュースにも取り上げられた台湾TSMCの熊本誘致にも政府は巨額の支援を行っています。

 

 

半導体業界に就職・転職するメリット・デメリット

私は半導体業界の中の、半導体製造装置メーカーの設計・研究開発職で11年間従事しました。

その私が、半導体業界に就職するメリット・デメリットをまとめます。

 

メリット

高年収の企業が多い

日本の平均年収が458万円といわれる中、以下の表のように、高い平均年収の企業が並んでいるのが半導体業界の企業です。

この年収も年々上昇しており今後も期待が持てますので、これが最大のメリットになるでしょう。

 

私が在籍していた企業は、以下の表のNo.10までの中にあります。

ここにある通り、私も30歳中盤には年収が1,000万円を超えるまでになっていたので、嘘はないでしょう。

 

企業名 業種 平均年収
マクニカホールディングス 半導体商社 1889
レーザーテック 半導体製造装置メーカー 1581
ディスコ 半導体製造装置メーカー 1507
東京エレクトロン 半導体製造装置メーカー 1273
ソニーグループ 半導体メーカー 1113
高砂熱学工業 半導体製造装置メーカー 1029
レゾナックホールディングス 半導体材料メーカー 1026
SCREENホールディングス 半導体製造装置メーカー 1025
東京エレクトロンデバイス 半導体商社 1022
アドバンテスト 半導体製造装置メーカー 1005
ローツェ 半導体製造装置メーカー 984
栗田工業 半導体材料メーカー 935
野村マイクロ・サイエンス 半導体材料メーカー 927
ソシオネクスト 半導体メーカー 921
トーメンデバイス 半導体商社 894
加賀電子 半導体商社 890
ルネサスエレクトロニクス 半導体メーカー 889
芝浦メカトロニクス 半導体製造装置メーカー 887
信越化学工業 半導体材料メーカー 887
ローム 半導体メーカー 879
メガチップス 半導体メーカー 873
東京応化工業 半導体材料メーカー 872
ニコン 半導体製造装置メーカー 864
荏原製作所 半導体製造装置メーカー 864
オルガノ 半導体材料メーカー 852
キャノン 半導体製造装置メーカー 832
三菱電機 半導体メーカー 830
JSR 半導体材料メーカー 824
HOYA 半導体材料メーカー 821
フジミインコーポレーテッド 半導体材料メーカー 815
アルバック 半導体製造装置メーカー 813
エア・ウォーター 半導体材料メーカー 812
大日本印刷 半導体材料メーカー 804
東京精密 半導体製造装置メーカー 802
セイコーエプソン 半導体メーカー 801
住友ベークライト 半導体材料メーカー 798
富士電機 半導体メーカー 787
トレックスセミコンダクター 半導体メーカー 776
ダイフク 半導体製造装置メーカー 776
レスター 半導体商社 775
浜松ホトニクス 半導体メーカー 772
ウシオ電機 半導体製造装置メーカー 767
TOPPANホールディングス 半導体材料メーカー 757
新電元工業 半導体メーカー 753
ザインエレクトロニクス 半導体メーカー 752
丸文 半導体商社 751
ミネベアミツミ 半導体メーカー 727
ADEKA 半導体材料メーカー 712
サンケン電気 半導体メーカー 705
TOWA 半導体製造装置メーカー 695
トリケミカル研究所 半導体材料メーカー 694
イビデン 半導体材料メーカー 689
新光電気工業 半導体材料メーカー 688
ステラケミファ 半導体材料メーカー 686
SUMCO 半導体材料メーカー 679
シンフォニアテクノロジー 半導体製造装置メーカー 672
サムコ 半導体製造装置メーカー 649
三井ハイテック 半導体材料メーカー 642
日本マイクロニクス 半導体製造装置メーカー 588
I-PEX 半導体製造装置メーカー 458

 

業績が良い企業が多い

前述の通り、非常に高い年収となるだけあり、業績が良い企業が多いです。

前年比100%以上の成長や、売上高経常利益率20%を超える企業がざらにあります。

 

昔は半導体サイクルで、業績は乱高下していましたが、最近では安定して好業績の企業も増えています。

日本国としても、半導体業界を日本の主要産業とするべく、国策として支援しています。

 

今の日本企業は、たとえ自動車産業であっても余談を許さない状況ですが、比較的半導体業界に関しては今後も期待できる分野でしょう。

 

海外出張の機会が多い

半導体メーカーを相手にする半導体企業であれば、海外出張の機会は非常に多いです。

世界で半導体メーカーが強い力を持つ、台湾・韓国・アメリカ・中国が出張先では多くなります。

海外出張が好きな方にとっては、大きなメリットとなるでしょう。

 

台湾であればTSMC、韓国はSumsung・Hynix、アメリカはIntel・Micron、中国はSMIC等の半導体メーカーが中心になります。

 

裁量が大きい

半導体業界の進展は非常に早く、それについていけなければ淘汰される厳しい世界です。

そのため、仕事に関しては持て余すほどある一方で、人材は不足しています。

 

このような環境では、個人の裁量が大きくなりがちで、やりがいは感じられるでしょう。

個人の裁量を持って、バリバリ働きたい人にとってはメリットといえます。

 

最先端の技術開発ができる

顧客の要求に対して、開発予算は潤沢にあり、最先端技術を支える開発が行える傾向があります。

そのため、技術者としてはよい環境で技術を身につけることができるでしょう。

 

デメリット

長時間労働になりがち

前述の通り、非常に厳しい業界であるため、長時間労働になりがちです。

顧客が世界中にあるため、休日対応や在宅対応もありがちです。

 

私も、夜中まで働いたこともありますし、休日対応も常態化していました。

海外には正月がない国もあるので、三が日も対応した時もありました。

仕事は個人商店になっており、自分以外対応できないことが多いのが原因でしょう。

 

ワークライフバランスを重視する方にとっては、非常にしんどい状況になります。

 

昇進するにつれ海外駐在の可能性が増す

半導体業界は、顧客の過半数が海外であることが多いです。

また、顧客はスピード感を重要視していますので、日本企業に対して担当者を顧客先(海外)に置くように要求します。

 

一般職は組合に守られているため、海外滞在日数は限定されていますので、管理職が長期間顧客先にはりつけになりがちです。

私の在籍していた半導体製造装置メーカーでも、管理職の一部は海外駐在で1年のほとんどを海外で駐在されていました。

 

海外生活が好きな方であればよいですが、好きではない方にとっては厳しい状況となるでしょう。

 

 

まとめ

半導体業界の企業は、好業績で高年収の企業が多くあり、将来性も高いので、就職や転職を検討するにはうってつけの業界となります。

その分、個人への負担は大きく、ストレスは多いといえます。

 

特に、半導体製造装置メーカー、半導体材料メーカーは世界でもトップクラスであるため狙い目です。

半導体業界は人手不足で採用は増加傾向が続いており、就職・転職はしやすいです。

 

高い収入を得たい方、バリバリ仕事したい方、スキルアップしたい方、海外に興味がある方には特におすすめです。

逆に、海外生活を苦痛を感じる方、ワークライフバランスを重視する方にとっては、どこかでくじけてしまうかもしれません。

 

私は、裁量が大きく、技術者として最先端技術の開発を行えることにやりがいを感じていた反面、海外出張が苦痛であったり、昇進するごとに負担が大きくなっていくことに不安をおぼえ転職しました。

 

若い頃であれば、スキルアップできて、収入も高く、少し負担があっても耐えられましたが、年齢とともに体力・気力が衰えた状態で、負担もさらに高くなったことに耐えられませんでした。

 

とはいえ、まだ若い方であれば、上記のような不安があっても、半導体業界に飛び込んでみるのも良いでしょう。

もし、海外出張が無理だったり、長時間労働に耐えられない場合には、その時点で転職するのも、転職が当たり前になった今の時代では良いことです。

若いうちに半導体業界で、スキルアップして、稼げるだけ稼ぐというのも良い考えです。

 

今回は、私の経験から半導体業界について書かせて頂きました。

私の経験が半導体業界の全てではないので、半導体業界の一部分ととらえて頂ければと思います。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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